補充書作成ご協力のお願い

補充書作成ご協力のお願い

東京都と国を相手として私たちが争っている「麻生邸リアリティツアー国賠」。いよいよついに最高裁に場を移すことになりました。2010年の訴訟提起から6年 にわたって続けられてきた審理に最終的な判断が下されます。
私たちがこの訴訟で問い続けてきたのは、人の自律と街頭がつくる想像力の意義です。人は勝手にモノを言うために、街に現れなければなりません。誰に導かれも仕切られもせずに、誰かの物言いに反応し、反応されて動くときにしか社会は変わることはないでしょう。そのような人々の間からしか社会を構成する新しい力は現れることはないでしょう。
これはこの間、原発や安保法制の運動から得られた根本的な教訓でもあります。あらゆる意味で、人が街中に現れることそのものには可能性があります。しかし、人が警察に訓致され統制を内面化すればその可能性のほとんどは失われます。運動が求めるのは自律なのに、そこを早々に諦めるのですから。
さて、私たちが求めたのは2008年10月26日 に開催された「反戦と抵抗の祭」プレ企画への警視庁の介入の是非です。首相の大豪邸を見に行くツアーの参加者に公安警察官が体当たりして 逮捕してよいのか、警察みずからが作り出した混乱の中で手あたりしだいに参加者を逮捕してよいのか、警視庁が逮捕の根拠とした東京都公安条例にもあたらず公務執行妨害罪にもあたらない状態であったのに、とつぜん警察官に拉致され12日間にわたって留置場に監禁され続けるこ とを受忍しなければならない理由はあるのか、裁判ではこれらが問われました。
そのことはつまるところ、私たちは自律的に街を歩けるのかどうかという問題です。裁判上、この問題は公安条例の違憲性質を争うという表現になるのですが、言いたいことはつまりそういうことです。
麻生邸リアリティツアーの開催時を思い出します。主催者が出発場所にした渋谷駅ハチ公前で、参加者は数十名の警察官に取り囲まれ監視を受けました。さらに当時警備課長だった宇井警部は、このツアーを警察の管理下におくために主催者に接触して折衝をしています。
裁判で私たちは、現場の警備責任者であった宇井渋谷警察署警備課長を証人として出廷させ、なぜこのように警察が事前に監視していたのかを問いました。すると彼は臆面もなく、ツアー参加者が麻生首相(当時)に批判的な考え方の持ち主である、そのため犯罪に及ぶ可能性が高いと考えた、という趣旨の証言をしたのです。さらに問われて宇井は、参加者がもし首相に同調的な考えの持ち主であれば監視の必要があるとは考えなかった、とまで証言しています。
公安条例はこのように、政権を守るために恣意的に人々の動きを警察が監視・管理し、必要に応じて暴力的に介入する口実として用いられているのです。
私たちが明らかにし問題にすることを求めたのは、このような公安条例の存在そのものが違憲であることの確認、すなわち人々が街頭で自身の見解を述べ、互いに呼びかけ合うことに行政機関は口出ししてはならないこと、人が街頭で政治的に文化的に表現をすることは自由であることの確認です。
最高裁に上告趣意書はすでに提出して、最高裁の門が開かれるかどうかを待つ状況です。しかし、法律上の言葉で私たちが言うべきことは尽くされるものではありません。そこで、補充書の提出という形で言うべきことを言おうと思います。一行でも二万字でも構いません。補充書の作成に協力をお願いします。

麻生邸リアリティーツアー事件国家賠償請求訴訟団

※以下のリンクからダウンロードし、記名捺印の上
〒151-0053
東京都渋谷区代々木4-29-4 西新宿ミノシマビル2F
フリーター全般労働組合気付
麻生邸リアリティツアー事件国家賠償請求訴訟団
まで郵送下さい。(5月24日必着でお願いします)

★ワード版
https://drive.google.com/open?id=0B6Z-O2Pvt4lyclN5bzRjc1RoWEU
★pdf版
https://drive.google.com/open?id=0B6Z-O2Pvt4lyRTBPUi1hUllsMW8

 

「麻生邸リアリティツアー国賠訴訟」2審初公判が決定! 政権批判で歩くと逮捕!?よくない人は、6月4日14時に東京地裁429号法廷へ!

「麻生邸リアリティツアー国賠訴訟」2審初公判が決定!

政権批判で歩くと逮捕!?よくない人は、6月4日14時に東京地裁429号法廷へ!

麻生邸 リア ティツリア ティツリア ティツー事件 国家賠償請求訴訟団
〒151 -0053 東京都渋谷区代々木 東京都渋谷区代々木  4-29 -4 西新宿ミノシマビル 2F TEL: 03-3373 -0180フリータ全般労働組合気付

http://state-compensation.freeter-union.org/

カンパ宛先郵便振替: 00130 -9-282713  口座名:麻生国賠 (他行 から 店名 :〇一九店/預金種目: 当座 口座番号:0282713 )

「麻生邸リアリティツアー国賠」とは?

2009年10月、渋谷駅から徒歩10分ほどにある麻生太郎首相(当時)の豪邸を見に行くツアーが呼び掛けられた。貧乏人自らが見る主体となり格差と貧困のリアリティを取り戻すツアーである。ところがツアーを警視庁公安部が襲撃し、東京都公安条例違反などで参加者3人を逮捕した。さらに「現行犯」逮捕なのにフリーター労組を家宅捜索し、事件とは無関係のパソコンを押収した。

この逮捕・捜索は違法・違憲だ。公安条例の合憲性を、最高裁は「公共の秩序安寧公共の安全に対し明らかな差迫つた危険を及ぼすことが予見されるとき」に限っている。では30名ほどが歩道て麻生邸に向かうことのどこに「差迫つた危険」があったというのか。

まともな審理がなされなかった

公安条例の問題と、不当逮捕・捜索への憤りから、原告団は「国家賠償請求訴訟」を東京地裁に提起した。
ところが東京地裁(谷口園恵裁判長)はまともな審理をせず請求を棄却した。
谷口の訴訟指揮は異常だった。まず公開の原則を破った。「警備法廷」(東京地裁429号法廷)で傍聴者に所持品検査を強い、途中退出で空席ができても入廷を拒否した。また、審理に不可欠の証人も採用しない。不当逮捕を指揮した栢木公安二課長(当時)、家宅捜索に立ち会ったフリーター労組員だ。さらに、「最終意見陳述」の機会を奪った。谷口はこれを「不要」の一言で切り捨てたのである。

被告主張を全面採用した政治的判決
その結果、判決は珍妙かつ不可解な論理による不当判決になった。原審は①歩道を5、6人ずつ歩いて行くことに公安条例は関係ない ②ツアー参加者は警察の警告に応じた ③隊列の形成・スクラム・シュプレヒコール等は行わなかった、ことを認定している。なのにツアーを届け出なしの集団示威運動とし、それを「指揮煽動」した原告を公安条例違反と判断した。
なぜか? それは警視庁公安部の政治性を意図的に無視しているからである。渋谷署の宇井警部(当時)は法廷で以下のように証言した。「やっぱり現在この集会が、麻生総理に対する批判めいた言動があるというようなことから、無届集会に当たると思いました」。警視庁が問題としたのは政治的なことが語られるかどうかなのだ。

控訴審で逆転しないと大変だ!
これは大変なことである。政権に批判的なことを口にしながら5,6名で街を歩けば、警察は公安条例を用いて逮捕してもよいことになる。なんとしてもこれは逆転しなければならない。
控訴審の第一回期日は、6月4日午後2時東京高裁429号法廷。すでに現された敵対的な国家意思に抗して私たちは闘っていく。ぜひ関心を、傍聴を!

「麻生国賠」一審判決の要旨です

判決文要旨

判決文は、一言で言えば「警察主張の丸写し」だ。計23頁で13頁までを双方の主張をまとめ、残り10頁を裁判所の主張を書いている。まず原告の主張から。

麻生国倍の原告3名とフリーター労組は、100万円および2008年10月26日から支払い済みまで年5分の割合による金員を国と東京都が支払うことを求めている。事案の概要は、3名が公安条例違反と公務執行妨害で逮捕され、フリーター労組が家宅捜索された」とまとめる。国賠の争点である東京都公安条例を「デモの警察署への事前申請を義務づけている」などと解説している。

それに対する原告の主張を「本件条例は、表現行為の中でも極めて重要な位置を占める集会・示威行動について、表現の自由の最も直接的な対立物である警察機関による事前許可制を取り、許可権者に広汎な条件付与を認めるなど、集会・示威行動の自由を不当に制限抑圧するものであるから、憲法21条に違反し無効である。本件条例を合憲とする判例は変更されるべきである。…本件ツアーは、60人程度が5列隊列で歩道上を進行するもので、重大法益に対する侵害の現在かつ具体的な危険性は全くなかった一方、憲法上保護されるべき高い価値を有する表現行為であったから、これに穏健条例を適用することは、表現行為に対する過剰な制圧であって、憲法21条に違反する」とまとめている。公務執行妨害は成立していないという原告の主張もまとめている。

そして国・東京都側の主張だが、それが何と裁判所の判決文とほぼ同じなのだ。まさに権力と一体化する東京地裁。よって裁判所の判決文のみを紹介する事で抗議としたい。

裁判所は4つの争点について見解をまとめている。園の逮捕と公安条例の問題は、警察権力の「潜在的暴徒論」をまんま採用している。「集会及び集団行進が表現の自由として憲法で保障されるべき要素が存在することは原告の主張のとおり。もっとも、このような集団行動による思想などの表現は、多数人の身体的行動を伴うものであって、多数人の集合体自体の力という潜在する一種の物理的力によって支持されていることを特徴とし、時として、本来は平穏に法と秩序の下で行われるべき表現の自由の行使の範囲を逸脱し、地域の平穏を乱し暴力に発展する危険を内包しているものであるから、これに関するある程度の法的規制は必要でないとはいえず…憲法に違反するものではない。…濫用のおそれがあり得るからといって、本件条例が違憲であるということはできない。違憲無効であるとの原告らの主張は採用する事ができない。本件条例の適用が合憲とされるのは集団行動により他の法益が侵害される明白かつ現在の危険が存在する場合に限られると解することはできず、このような限定解釈を前提として適用違憲をいう原告らの主張も採用することができない。」と言い切る。

そして「ツアー参加者らは単なる麻生邸の見物ではなく、麻生に対する批判や問題提起を目的としていることを公共の場所で表明した上で、その目的を実現するために、麻生邸に向けて公道を集団で歩行していたものであり、先頭に立つ園が責任追及の意見表明をしながら、本件ツアーへの参加を通行人に繰り返し呼び掛けており、本件ツアーは単なる『遠足』と呼べるようなものではなく、本件条例1条により事前に許可を申請すべきことが要請される『集団示威運動』に当たると言うべきである。」原告園は「本件条例5条にいう集団示威運動の『指導者』及び『煽動者』に当たるというべきである」。そして「無許可の集団行進は、単に許可申請手続きをしなかったいう点で形式上違法であるにとどまらず、集団行動に内包される上記のような特質に鑑み、公共の利益保護の必要上、これに対して地方公共団体の取るべき事前の対応措置の機会を奪い、公共の安寧と秩序を妨げる危険を新たに招来させる点で、それ自体実質的違法性を有すると解するべきである」と不当逮捕を正当化しているのだ。

そして原告矢部、Aの逮捕も公務執行妨害に当たると言いきっている。

Aの取り調べの不当性についても、私たちは裁判でAが取り調べ後の状況を書いたノートを証拠として提出した。それに対して「Aが自らの記憶と印象に基づき取調べ時のやり取りを断片的に再現したものであって、取り調べに当たった伊藤警部補らの発言の内容や文脈を正確に伝えるものであるとは限らない上、その再現内容を前提としても、伊藤警部補らが、黙秘するAに考えを改めて供述するよう促していたことが認められるにとどまり、人格権や黙秘権の侵害とまで評価しうるような取り調べがあったとは認められない」と言い切る。これでは密室の留置場で警察にどんな暴力を受けても「証明できない」と却下されるではないか!絶対に許されないことだ。そして医者に連れて行っただけで「Aの体調に配慮している」と言い切るのも、Aのノート読み上げを無視した噴飯ものの主張だ。

最後の組合の家宅捜索についても「ツアーの連絡先と主要メンバーが組合である以上、警察官らが関連証拠が組合に存在しており、全容解明には事務所の証拠の押収が必要と判断し、裁判所が差し押さえをみとめたのは合理的な理由が無かったとは言えない。原告3名が不起訴処分になったからといって、差押えの請求又は執行の時点で不必要だったと推認する事はできない。パソコンを丸ごと押収したのも行き過ぎではなく、被疑事実に関する情報を全て抽出して複製するには慎重な時間と作業を必要とするために現場での作業は容易でなかったことから、パソコン押収は違法な行為だったとはいえない」と言い切っているのだ。

そして結論を「よって、その余の点について判断するまでもなく、原告らの請求はいずれも理由がないからこれを棄却することとし、主文のとおり判決する」と締めている。裁判長裁判官谷口園恵、裁判官宮崎謙、裁判官岩下弘穀。

このように、全てが警察主張を丸写しした、手抜きと権力一体化の判決文であった。

2月22日夜「麻生邸リアリティツアー国賠訴訟」一審報告・二審スタート集会へご参加を!

「麻生国賠」は東京高裁へ正式に控訴sしました。初公判は春以降に行われます。

それを受けて、2月22日夜、報告集会を開催します。ぜひご参加ください!

不当判決への抗議声明:http://state-compensation.freeter-union.org/?p=884

★☆★☆★☆★☆★☆転送・転載大歓迎★☆★☆★☆★☆★☆

「麻生邸リアリティツアー国賠訴訟」一審報告・二審スタート集会
2月22日(日)18時~渋谷勤労福祉会館・第二洋室

参加費:500円
一審報告、判決文解説など→訴訟団、弁護団から
小倉利丸さん講演「弾圧と路上の自由」(仮)

■2008 年10 月26 日、麻生元首相の62 億の私邸を見に行こうとし
て、3 名の参加者が違法に逮捕・勾留され、それぞれの自宅とフリー
ター全般労働組合の事務所が強制捜査を受けたのが、「麻生邸リア
リティツアー事件」。このような露骨な政治弾圧を受けたまま黙って
いるわけにはいかないとして、国と都を相手取り、2010 年2 月26
日、公安条例撤廃を求めて国賠訴訟が提起された。

■訴訟を提起してから4 年余り、世界はさらに混迷を深めた。独裁
への民衆決起、そしてその民主主義の横領。この地に住む私達は
3.11 以降の錯綜を生きているが、反原発や反差別などの民衆のう
ねりに対して、警察権力は相変わらず弾圧で応えている。これを支
えているのが公安条例であり、GHQ 占領下で朝鮮戦争下の政策と
して制定施行された悪法であり、多くの先達が違憲であると主張し
てきた。当訴訟団もそれに連なる闘いであると意識し、運動全体の
課題として共有しようと裁判闘争を展開してきた。

■裁判では、You Tube で閲覧され続けている逮捕の瞬間を収めた
DVD を上映。警察がいかにツアーを襲撃したのかが一目瞭然だっ
た。また、弾圧の下手人である本庁公安二課山口悟、渋谷署地域
課嶋野伸一、渋谷署警備課長宇井秀三(いずれも当時の職位)を証
人尋問で引きずり出し、事件の不当性を生々しく描き出した。にもか
かわらず、東京地裁の判決は極めて不当であり、政治的だった。

■捜査機関の主張を丸のみし、被告である国と都の主張をそのま
まなぞっただけの内容は、司法機関としての立場を放棄し行政に擦
り寄る権力の傀儡そのものであり、憲法感覚の欠如した黙秘的判決
といってもいいだろう。

■折しも判決の日は安倍政権による稀代の悪法、特定秘密保護法
の施行を翌日に控えていた12 月9 日。政権のアジア諸国への敵対
的外交、戦争準備、原発再稼動という情勢のもと、公安条例弾圧は
私たちの直接的参政権を侵害し、さらに猛威を振るうだろう。

■私たちは東京高裁へ控訴し、必ずや公安条例を廃絶させる!

麻生邸リアリティツアー事件国家賠償請求訴訟団
■TEL:03-3373-0180 ■FAX:03-3373-0184
■Web:http://state-compensation.freeter-union.org/
■E-mail:realitytour.st.comp@gmail.com
■カンパ宛先 郵便振替:00130-9-282713 口座名:麻生国賠
(口座を他行などからの受付口座として利用する場合は、
店名:〇一九店/預金種目:当座/口座番号:0282713)

麻生邸リアリティツアー事件国家賠償請求訴訟団声明「麻生国賠(麻生邸リアリティツアー事件国家賠償請求訴訟)不当判決を許さない! 不意打ち判決を強行した谷口園恵裁判長は人民の敵!即刻辞職しろ!」

麻生邸リアリティツアー事件国家賠償請求訴訟団声明

 

麻生国賠(麻生邸リアリティツアー事件国家賠償請求訴訟)不当判決を許さない!

不意打ち判決を強行した谷口園恵裁判長は人民の敵!即刻辞職しろ!

 

1:格差と貧困の原因は-「麻生邸リアリティツアー」から「麻生国賠」へ

2008年10月26日、「反戦と抵抗の祭<フェスタ>」プレ企画として実施された「リアリティツアー2―62億ってどんなだよ。麻生首相のお宅拝見」において、若者3人が不当に逮捕・拘束され、それぞれの自宅と、連絡先となっていたフリーター全般労働組合の事務所が家宅捜査を受けました。「麻生邸リアリティツアー事件」です。

麻生邸リアリティツアーは、派遣労働やアルバイト、生活保護や障がい者などを含む不安定な生を余儀なくされ、経済的貧困に追いやられた人たちや、その問題に共感する人たちによって企画されました。当時メディアによって喧伝されていた麻生首相(当時)の62億円もする家とは、貧困や格差の片棒を担いでいる人物の家とはどんなものか見てやろうじゃないかと。それは、「かわいそうな人たち」という視点でメディアに採り上げられ晒された人々自身が、その視点を反転させ、貧困や格差の原因を作ったのは誰なのかを明らかにさせる行為でもありました。

当日の15時前、集合場所の渋谷ハチ公前には、インターネット等で呼び掛けに応じた様々な人達が集まっていました。渋谷署警備課長(当時)・宇井秀三は、自ら「麻生邸に近づいた時点からは5名ずつならば通す」旨を私たちに伝えてきました。

参加者達は3、40 分ほど駅頭で声を挙げた後、渋谷署との話し合い通り、風船やプラカードを下ろして、渋谷駅を背に歩き始めました。参加者はおよそ50人ほどでした。

その直後、集団が道玄坂下にさしかかろうとしていた瞬間、警視庁公安部及び渋谷署警備課は、突如参加者の中へ突入。3人の若者を無理矢理羽交い絞めにし、路上に組み伏せ、連れ去っていきました。「公安条例違反」「公務執行妨害」のでっち上げでした。その後彼らは警察署に12日間勾留されました。しかし逮捕時の映像はYou Tubeにアップされ、再生は計30万回を超え、全国的な救援運動の成果で無事奪還されました。

しかしその12日間、3人は自由を奪われ、勝手に家に踏み込まれ部屋を荒らされました。また、便宜上連絡先となっていたフリーター全般労働組合の事務所にも公安警察が捜査と称し様々な書類を物色。組合員の大事な個人情報が入ったパソコンを必要もなく持ち去っています。このような権力による横暴は断じて許す訳にはいきません。そこで私たちは不当な逮捕・勾留、家宅捜索に対し、国と都を相手取り、2010年2月26日、公安条例撤廃を求めて国家賠償請求訴訟を起こしました。

 

2:不当逮捕の責任を取らせるたたかい

この裁判を提起した背景には、ここ数年、毎年のように繰り返されるささいな行為の事件化・弾圧の傾向があります。

3.11以降の、反原発・脱原発の民衆のうねりは多くのデモに結実しました。しかし警察権力は幾度と無く参加者を不当逮捕するという暴挙を繰り返しています。このような弾圧・規制という時代の逆行に対し、私達は国家賠償請求法を武器に、司法の場でデモなどの街頭表現の自由を保障させようというものです。中でも強調したいのは、デモの自由を規制する公安条例という縛りです。東京都公安条例は戦後直後からデモと集会の自由を規制してきました。かの1960年安保闘争後は特に強化されました。「公安条例は憲法違反だ」という私達の主張を、運動全体の課題として共有していこうと裁判闘争を展開していきました。

第11回期日では不当逮捕を収めたDVDを上映。You Tubeで閲覧され続けている動画に新たな場面を追加したもので、誰が映像を見ても、不当逮捕である事は明白でした。また第16回期日では公安警察(当時)の山口悟、第17回期日では渋谷署地域課(当時)の嶋野伸一、そして第18回期日には市部や諸警備課長(当時)の宇井秀三と権力側の当事者3名を法廷に引きずり出し、逮捕・捜査の不当性を明らかにしました。一方、私たち原告側からも証人が出廷、不当逮捕の生々しい瞬間に加え、人権侵害著しい取調べの様子や公安条例の、警察の都合により恣意的に運用される実例などを証言してきました。

これらの様々な法廷での遣り取りを見れば、逮捕と捜査は不当であり、その根拠となった東京都公安条例は、その運用の恣意性が払拭できず違憲である事は明白です。

 

3:東京地裁のあらゆる妨害と私たちのたたかい

しかし、裁判において公平でなければならない東京地裁は、私達原告へ攻撃を仕掛けてきました。第13回期日で、原告園が着用しているTシャツに一方的にイチャモンをつけその証言を阻み退廷を命じ、応じないと見るや暴力的に排除。園は排除される前に、証言を阻む理由の説明を求めましたが全く何も説明されませんでした。現在も彼が証言を阻まれた理由は不明のままです。証言自体も’14年7月1日に行われた第19回期日まで、実に1年8ヶ月もの間採用されず、中止されたままでした。

園の証言が阻まれた次の第14回期日からは、東京地裁は法廷を警備法廷へ移しました。警備法廷は、入廷に際し傍聴人は厳重な身体検査を受け、貴重品と筆記具以外は持ち込めません。傍聴席も15名から20名程度の廷吏が監視しており、これでは自由な傍聴ができません。法は人民の為に国家権力を束縛するものというのは法治国家の大原則です。警備法廷などという転倒した施設を使用するという事は、民主的な裁判を行う意思が無いと言えます。この警備法廷による攻撃は’14年12月9日の第20回期日の判決まで続きました。

裁判長が民事第6部の谷口園恵裁判長へ交代してからも攻撃は続きました。

私達原告は、不当逮捕時の重要な証人として公安2課長(当時)の栢木國廣を、また不当捜査の重要な証人としてフリーター全般労働組合組合員の証言を求めてきました。前者は、原告が不当逮捕された際に現場で逮捕の指揮を執っており、それは上映されたDVDにも明確に記録されていました。後者はフリーター全般労働組合が家宅捜索された際に立ち会った人物です。これら2名は明らかに事件の当事者であり、2名の証言抜きには正確な審理など不可能なのです。しかし谷口裁判長も証人として採用しませんでした。しかも着任して2回目の期日で、いきなり一方的に結審を言い渡したのです!

そこで私たちは谷口裁判長の忌避=解任を申し立て、別の裁判長でやり直しを求めましたが、東京地裁はそれも即座に却下しました。私たちはどんなひどい裁判をされてもただ黙って裁判官に従っていろと言わんばかりの東京地裁の姿勢も大きな問題です。

東京地裁および谷口園恵裁判長による攻撃の卑劣さは、判決日告知にまで表れていました。なんと期日1週間前に告知してきたのです!原告も代理人もそれぞれ仕事や用事を抱え1週間では調整が付かないのは当然ですが、それを見越しての告知でした。勿論傍聴人も集まるかどうか分りません。前回期日からは3ヶ月もあり、その間全く連絡がなかったのに、まさに突然の不意打ちの告知です!すぐさま期日変更の申立をしましたが、即座に「変更しない」旨の返事がありました。

判決は裁判に参加している人、関心のある人全てに聞く権利があります。突然一方的に日程を設定し、「この日に来い」とは、横暴以外何ものでもありません。私達原告は、原告、代理人全員欠席という対応で抗議の意思を表しました。裁判長が硬い表情で「原告の請求をいずれも棄却する」と告げた後、谷口園恵裁判長、宮崎謙裁判官、岩下弘毅裁判官は、法廷から一目散に逃げ去りました。判決が言い渡されると、傍聴席は怒号で溢れかえり、廷吏に促されてもその場を離れようとしない人も居ました。

 

4:警察主張を丸のみした最悪の判決文

判決文も酷いものです。捜査機関である警察・検察の内容を鵜呑みにし、被告である国と都の主張をそのままなぞっただけの内容は、司法機関としての立場を放棄し行政に擦り寄る権力の傀儡そのものでした。「人民が集まると暴徒と化す」と決め付ける潜在的暴徒論を援用していますが、それは権力の一方的な理屈である事は、これまで起こった数多くのデモが証明しています。本件において、よしんば暴徒化したとしても、その社会的背景を分析していけば、根本的原因は国家によるものである事は明らかです。判決文では、東京都公安条例について「濫用の恐れがあり得るといって……違憲であるということはできない」としていますが、それはつまり「濫用されたら仕方ない」という事にしかなりません。法治国家と言われるこの国で「権力が濫用されたら、仕方ない事だから我慢しろ」などと判決文に書く裁判長がいる、という事自体驚きです。

逮捕時の事実についても嘘だらけで、何より酷いのは法廷で上映されたDVDで、明らかに逮捕の指揮を行っていた公安2課長(当時)の栢木國廣についてすっぽりと抜け落ちていて、一切触れられていないという事です。前述の様に、彼に関しては証人の採用もされていません。法廷での映像に映っており、You Tubeで30万回以上も映された彼の存在が全く無かったかのように判決文では書かれていたのでした。

 

5:2015年から控訴審をたたかいます!

私達はこのような東京地裁、そして民事第6部谷口園恵裁判長達の行いを決して許しません。折しも判決の日は翌日に安倍政権による稀代の悪法、特定秘密保護法の施行を翌日に控えていた12月9日でした。安倍政権は、格差をより拡大し人民の尊厳を踏み躙る事で、それぞれが繋がる気持ちを麻痺させます。一部の人達は互いに貶し傷つけ合い、そうやって増大させた不満や不安を自らが勝手に想定したアジアの敵へと向かわせ、戦争の為の国家づくりと共に核兵器である原発再稼動も着々と進めています。それを見てほくそ笑むのは、人民を搾りかすすら出ない状態へと追い込む資本家たちです。公安条例はその様な社会への異議申し立てへの弾圧に口実を与え、デモや集会などの広義的参政権への侵害となるものです。私たちは東京高裁へ控訴し、2月22日18時からは控訴審に向けた集会も行います。今後も公安条例撤廃を目指したたかい続けます!ぜひ引き続きご支援をお願いします。

 

2015年1月4日

麻生邸リアリティツアー事件国家賠償請求訴訟団

「麻生邸リアリティツアー国賠訴訟」一審報告・二審スタート集会

2015年2月22日(日)18時~渋谷勤労福祉会館・第二洋室

【速報】12月9日、麻生国賠に不当判決!

麻生国賠に不当判決が出されました!谷口園恵裁判長は「原告の請求をいずれも棄却する」とだけ告げて、法廷から逃げ去りました!ふざけるな!傍聴席は怒号で溢れかえり、廷吏に促されても立ち去らない人も居ました。

傍聴した仲間の一部は地裁ロビーにて抗議行動を行い、東京地裁・谷口園恵裁判長の不当な訴訟指揮、不意討ち判決を糾弾。地裁は10人そこそこの行動に50名以上の警備を動員し排除。その後地裁前に移動し、抗議を続けました。

麻生国賠に対し不当判決がでた今日12月9日は奇しくも天下の悪法秘密保護法施行の前日。国家による人民への弾圧を促すこの法律が施行される直前に、公安条例の根幹を揺るがそうとした裁判で、不意打ちによる不当判決が下されました。権力はそんなに弾圧がしたいか!

公安条例は天下の公道での表現の自由を制限するもの。これは明らかに権力による人権侵害であり、私達は裁判を通してその違憲性を訴えてきました。しかし地裁の判決は「請求をすべて却下」。つまり、人権侵害を公然と認めたのです!まさしく安倍ファシスト政権を象徴する判決です!

判長である谷口園恵の訴訟指揮も不可解。原告の公安条例違反を判断した栢木國廣元公安二課長の証言も、不当な家宅捜索に立ち会ったフリーター労組組合員の証言もなし。更には最終弁論もなし。ありえない!

途中から交代した谷口に一体何が分かると言うのか。しかし、その辺りは本人達(ほか2人の裁判官も含む)も気付いている様で、今日法廷に出てきた時はガッチガチの硬い表情でした。そんなんならちゃんと審理しろよ!

判決後のロビーにおける抗議行動では、排除される仲間に対し「ルールを守れ」と言い出す職員も居たとか。東京地裁よ、ルール違反はどっちだ!今日の判決理由は別途受け取っています。今後内容を吟味します。

麻生国賠、突然判決日が決定!12月9日午前11時から東京地裁429法廷

「麻生邸リアリティツアー」不当逮捕・家宅捜索事件について、当組合は国家賠償を求めて取り組んできました。ところがこの裁判まったく丁寧な審理がないまま判決を迎えようとしています。

原告を証人に採用しないというむちゃくちゃな訴訟指揮を行った裁判長。それが交代して、こんどはまともな審理になるかと思いきや、いきなりの結審。不当逮捕の指揮をとった栢木公安二課長(当時)、組合事務所の違法捜索に直面した組合員など、原告が請求していた重要証人を調べることもしませんでした。

そして今回、12月2日になって裁判所から連絡。なんと12月9日に判決を言い渡すとのこと。

わずか一週間前です。それぞれ仕事や予定を抱えた原告・弁護団は出席することも難しいのに。
期日変更を申し立てましたが、裁判所はそれを考慮することもなく「変更する意思はない」との回答でした。

ということで、判決が出ます。

12月9日午前11時から東京地裁429法廷(※傍聴券が必要なので30分前までに地裁前に集合です)

第一審最後の法廷です。ぜひ傍聴を!

9/30は谷口裁判長の忌避申し立てで延期に!辞めさせて勝利判決を勝ち取ろう!

「麻生邸リアリティツアー国賠訴訟」は9/30法廷が延期になりました! 9月29日朝、谷口園恵裁判長の忌避=解任の申立てをした所、裁判所から明日の期日は延期とする旨の連絡がありました。新たな日程はおって決まりますので、すぐお知らせします。 9月28日の集会も30名が集まり成功しました。谷口を辞めさせ、麻生国賠を続けさせ、勝訴するために支援を願います!報告写真などはhttps://twitter.com/asoukokubai を見て下さい。

【経過報告】

麻生国賠の弁護団は9月24日に谷口裁判長に弁論再開申立てを行いました。その返事が来なかったため、9月29日午前中に東京地裁に対し谷口裁判官忌避の申立てを行ないました。突如結審を言渡した谷口園恵裁判長含める3人の判事は、本件について裁判を行なう資格がないと考えるからです。

重要参考人の栢木國廣やフリーター労組組合員の証言を阻み、一般的に行なわれている最終弁論さえさせない3名の裁判官には、原告に当然に与えられてしかるべき訴訟活動の機会を不当に制限するものというほかなく、裁判の公正を妨げるべき事情があると判断せざるを得ません。

また、谷口園恵裁判長には、事前にこちらの弁護士が前回期日について、いきなり終結するのではなく、あらためて最終弁論の期日を設ける様要求していました。しかし谷口園恵裁判長は「私はいつもこうしています」などと述べ、無視して結審を強行したのです!まさに横暴!ふざけるな!

谷口園恵裁判長の「私はいつもこうしています」というのが本当なら彼女はいつも最終弁論させないという訴訟指揮を執っている事になります。人権無視であり、裁判官失格です。本当でないなら、場当たり的に嘘をつく嘘つき判事という事になります。このような人物が裁判官でいる事は非常に危険です。谷口園恵裁判長の判断に従った宮﨑謙、岩下弘毅両裁判官も同様であると言わざるを得ません。

「麻生国賠」打ち切り・判決を止めよう!9,28集会と9.30公判に参加の呼びかけ

☆★拡散歓迎☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
「麻生国賠」打ち切り・判決を止めよう!9,28集会と9.30公判に参加の呼びかけ
<連続行動1>
なくせ公安条例!「麻生邸リアリティツアー国賠」打ち切りを許さない!9.28大集会
9月28日(日)13時開場、13時半開始
場所:フリーター全般労働組合事務所(京王新線「初台」駅。渋谷区代々木4-29-4-2F)
 地図:http://freeter-union.org/
発言者:吉永満夫弁護士(『崩壊している司法』日本評論社・著者)
「国賠ネットワーク」http://kokubai.net/
弁護団:大口昭彦弁護士、川村理弁護士、小竹広子弁護士原告、フリーター労組、ほか
主催:麻生邸リアリティツアー国家賠償請求訴訟団
http://state-compensation.freeter-union.org/

麻生邸リアリティツアー国賠訴訟は、7月1日の裁判で、9月30日の裁判を持って終了・判決にするとを宣告されました。不当逮捕の責任者である公安警察の栢木や、不当な家宅捜索を受けたフリーター労組の鈴木さんの証人採用もなし、私たち原告側の最終弁論すら無し。国賠訴訟の制度を根底から壊すような暴挙でした。これでは判決にも期待はできません。

私達は弁論の再開申し立てを行います。そして打ち切りと不当判決を許さず、勝訴判決と公安条例廃止を勝ち取るための直前集会を9月28日に開催します。
原告と弁護団が、この国賠訴訟の意義と、勝利に向けた意気込みを語ります。今も不当弾圧が繰り返され、麻生太郎ら自民党政権は繰りされています。この国賠で状況を変えたいと思っています。そして基調講演として、先日『崩壊している司法』を出版された吉永満夫弁護士をお呼びします。裁判所が国賠をあっさり打ち切った背景にある司法制度の崩壊をお話頂きます。
さらにそもそも国賠訴訟の意義は何か、過去にどのような闘いで権利が勝ち取られてきたかを、様々な国賠訴訟をつなげる「国賠ネット」の方にお話頂きます。この集会に多くの参加と注目が集まることで、裁判打ち切りを防ぐために、街頭行動の自由を守るために、ぜひ結集をお願いします。そして、次回公判:9月30日(月)11時~東京地裁429号法廷にもぜひ多くのご参加をお願いします。この日を判決にはさせないぞ!

参考:麻生邸リアリティツアー弾圧の映像http://state-compensation.freeter-union.org/?page_id=43
弾圧と救援の経緯:http://state-compensation.freeter-union.org/?page_id=38

<連続行動2>
「麻生国賠」次回公判
9月30日(火)11時〜東京地裁429号法廷
☆裁判所の予定では判決日。私たちは打ち切り判決を許さず、弁論再開を求め続けます。そのために最大の参加をお願いします!

【第19回期日報告】 麻生国賠、次回で終了危機!国賠訴訟制度の崩壊を許さない!谷口園恵裁判長に抗議の集中を、事前集会と9月30日の公判へ結集を!

【第19回期日報告】

麻生国賠、次回で終了危機!国賠訴訟制度の崩壊を許さない!谷口園恵裁判長に抗議の集中を、事前集会と9月30日の公判へ結集を!

まず弁護団対し、リアリティーツアーは目的地に向かう、いわば観光のようなもの」という応答はリアリティーツアーのからの尋問です。「いわゆるデモと” リアリティーツアー”はどう違うのか」という質問に対して、「デモは他者への働きかけであるのに本質を捉えています。

また、園が先頭で頭上に掲げたポスターは、ツアー参加者が道に迷わないための目印が目的でした。警察はそれを「計画的無届けデモ」の根拠として公安条例違反をデッチ上げましたが、それがいかに現場の流動的な状況の中で手にしたものであるのが警察の事前抑制に使われ、いかに「届出」から程遠いのか、表現の自由の侵害か、その違憲な運用を暴露しました。それに警告した警察官が反論されると黙り込んでしまった事実、そして、警察が逮捕時に被疑事実を明らかにできなかった事実なども明らかにしました。
主尋問の最後には、 自身が関わったデモ申請の実態についても語りました。公安条例でデモは警察への事前申請が義務付けられているからです。(後半の意見書を参照)

検察の反対尋問では、組織的で計画的、とくにフリーター労組の関与があるかのように印象付けるための尋問に終始しましたが、あまりにも粗雑で傍聴席からは何度も苦笑がもれるほどでした。東京都や裁判官からの尋問は特になく、やる気のなさはその後の許せない結末を予感させました。

園の尋問も終わり、次回の証人は家宅捜索に立ち会った鈴木氏なのか、それとも弾圧総指揮者の公安警察の栢木なのか。原告、弁護団、支援の傍聴者が裁判長の発言に耳を傾けていたのですが、結果は予想を上回る最悪のものでありました。証人尋問は打ち切り、最終弁論もせずに結審、というもの。ありえない!小声の早口で言われて判決日もわからない。一斉に怒号が上がり、「打ち切りをやめろ」「裁判続けろ」「次回はいつだ」と激しいやりとりに。

谷口はようやく9月30日と明言しましたが、その間も暴力警備員たちが「退廷させるぞ!」と恫喝をかけ続けます。閉廷したのに何が退廷だ、ふざけるな!警備法廷を解かない、財布の中まで開かせる所持品検査、傍聴者の交代を認めないなど、予断に満ちた不当な訴訟指揮は、前任の志田原を上回っています。これでは敗訴の結論も見えたのと同じです。

私たちは、9月30日を判決とする訴訟進行を許さず、あらゆる手を使って証人尋問と最終弁論を勝ち取ります。新証拠の提出による弁論再開の申し立てや、打ち切りをさせない集会も9月後半に予定しています。
最後の闘い、ぜひ多くの協力と情報拡散、9月30日の結集をお願いします。

 

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意見書――東京都公安条例は憲法違反だ

原告・園良太

東京都公安条例は表現の自由を侵害する違憲の条例である。私は公安条例違反で不当逮捕されたと同時に、日ごろから公安条例を理由に街頭デモの申請を警察に妨害されている。そのやり取りを録音したので、それに基づいて問題点を意見したい。

・時間

私は5月4日に新宿警察署、6月8日に警視庁本庁へ「安倍政権はダメだとはっきり言おう!」という新宿アルタ前広場から出発するデモの申請に行った。両方日曜日なのは、申請が3時間も4時間もかかり、平日昼間では行けないからだ。デモは警察署への事前申請が公安条例で定められており、デモ許可は公安委員会が出す。警察署は窓口に過ぎないが、そこで「ここは通れない」「このコースに変えろ」「●●をやめろ、デモ中に横に広がるな」などと口を出してくるため、長時間かかってしまうのだ。デモ申請の現場が妨害に使われているのだ。

警察の発言を録音したので例に挙げたい。「商店街から苦情があるから細い道を通るな」と必ず言う。アルタ前の新宿通りは日曜は歩行者天国だが、私たちのデモ隊が通る事を「通行人の迷惑だ」「混乱が起きる」と拒否し続ける。そしてデモ通過を理由に毎回歩行者天国を中止にしてしまうのだ。そしてアルタ前でなく近くの柏木公園出発を強制してくる事も多く、抵抗しなければほとんどそれで押し切られてしまう。デモは人の多い所でアピールすることが目的なのに、わざと人の少ない所を通らせ、内容に口出しをしてくるのだ。

共通する妨害手法は、1:デモ隊と歩行者を切り離し、デモをひたすら「迷惑」とみなす視線。2:デモが暴動につながるとみなし、ひたすら抑圧する事。3:デモ申請を長引かせ、こちらを疲れさせ、警察側の要求を飲ませる事」だ。私たちがその都度「道路交通法などに違反することでない限り、警察が口出しするのは表現の自由を侵害する憲法違反だ」と抗議すると、今度は「必要な行政措置だ」と言ってくる。つまり警察はデモに対してどんな制限をしても構わないと強弁し、公安条例で強制されるデモ申請がそのような場と化しているのだ。

そもそも公安条例でデモは開催72時間前までの申請が義務付けられており、戦争開始前や悪法の成立前といった緊急時や思い立った時にすぐデモをする自由が妨害されている。そしてどんなに早くデモ申請をしても、デモ開催の前日まで公安委員会の許可証が出ないのだ。これにより、突然デモコースを強制変更された場合などは参加者への広報で大混乱になり、申請通り通ったかも前日までわからない。そして「許可証」には「隊列は4列行進・250人ずつ」など様々な制約がつけられ、デモの自由と躍動感が奪われてしまうのだ。

デモ行為などの政治行動の自由は民主主義社会で最も重要なものだ。それを最初から最後まで妨害する公安条例は憲法違反そのものであり、今すぐ撤廃されなければならない。これを理由にした警察の私への逮捕は不当極まりないものであり、この国賠訴訟の原告勝利はあまりにも当然のことなのだ。