2013年1月8日 訴訟進行に関する申入書

平成22年(ワ)第7274号 損害賠償請求事件

原 告 フリーター全般労働組合外3名

被 告 東京都外1名

訴訟進行に関する申入書

2013年1月8日

東京地方裁判所第6民事部合議A係 御中

原告ら訴訟代理人

弁 護 士  大 口 昭 彦

同      川 村   理

同      小 竹 広 子

本件訴訟の進行に関し、以下のとおり申し入れる。

第1 申入の趣旨

1 本日付証拠申出書(2)に記載の原告園の本人尋問を採用のうえ取り調べられたい

2 平成24年1月30日付証拠申出書(1)に記載の証人Yの証人尋問を採用のうえ取り調べられたい

3 既に採用済みの原告本人Aの尋問に先立ち、原告本人園の尋問あるいは証人Yの尋問を先に実施されたい

 

第2 申入の理由

1 前回期日の訴訟指揮及び法廷警察権の問題点

本 件においては、前回口頭弁論において、原告園及び同Aの本人尋問が予定されていたが、当該期日は、原告園の着用していたTシャツ(「YES抗議 NO排 除」と前面にプリントされていたもの)の前を止めるように裁判長より指示がなされ、それに原告園が従わなかった結果、その本人尋問が取り消されるにいたっ た。

しかしながら、本件は、公安条例の合憲性、すなわち、憲法上保障された政治的表現の自由に対する制約が問題となる事案であるところ、い かなるTシャツを着用するかは、基本的に原告の自由に属する事柄であり、裁判所に干渉されるべき問題ではなく、しかも、前記Tシャツの文言は、何ら本件と 関連するものではないから、そもそも訴訟の進行に全く影響を与えるものではなかった。

にもかかわらず、当該Tシャツの着用を理由として、原 告園の本人尋問まで取り消し、しかも、これに抗議した原告及び傍聴人1名に対する退廷処分まで出すにいたった裁判所の訴訟指揮及び法廷警察権の行使は、原 告らの表現の自由に裁判所自体が十分に意を用いていないのではないかと、危惧させる事態であり、原告訴訟代理人としては、誠に遺憾である。

2 前記Tシャツ着用の趣旨

原 告園が、前回期日において着用していたTシャツは、原告園が別件の刑事事件にて逮捕勾留された際、その友人である支援者が、裁判費用等に充てるため、カン パを集める目的にて作成したものであり、原告園は、そうした支援者の気持ちに応える趣旨をもって、本件当日も当該Tシャツの着用をしてだけの話であって、 その着用により、本件裁判自体に何らかの影響を与えることなど一切企図していなかった。そして原告園は、本件における前々回の口頭弁論期日においては、同 じ文字の色違いで、文字部分がより明瞭に読み取れるTシャツを着用していたが、その際はこれが何ら問題にされることはなかったため、当日、裁判所がなぜゆ えこの点を問題にするのかが全く理解できず、前回はあえてその着用を求めたのである。

なお、原告園の別件の刑事裁判は、本年12月4日に直近の期日が実施されたが、その際、原告園は、当該Tシャツを着用せずに被告人質問を終えており、原告園としては、必ずしも前記Tシャツの着用に固執しているわけではない。

上記別件の状況は、裁判所の立場からしても、原告園の本人尋問を実施する障害のないことを示すものであり、申入の趣旨1記載のとおり、本日付で申請した原告園の本人尋問を改めて採用のうえ、これを取り調べるよう求める次第である。

 

3 人証の順序について

現時点で、裁判所は、次回期日の予定として、原告Aの本人尋問を予定している。

こ の点、原告訴訟代理人は、前回の期日でも申しあげたとおり、原告Aの主尋問においては、事件の起点から時系列的にこれを尋問することを予定せず、むしろ 原告Aに特有の事項、すなわち、同人による公務執行妨害の事実がないことや逮捕後の取調べに関する尋問を主に予定しているのである。

しかしながら、訴訟の進行としては、むしろ本件全体を起点から時系列的に証言予定の原告園や証人Yの尋問を先に実施した方が裁判所の理解に資するはずであり、原告訴訟代理人としてもかかる進行の方が効果的に尋問を実施することができると考えるものである。

よって、申入の趣旨3に記載のとおり、原告Aの尋問に先立ち、原告園の尋問あるいは証人Yの尋問を先に取り調べられたく、裁判所に次回期日予定の再考を求めるものである。

なお、場合により、原告訴訟代理人と裁判官と面接を希望する。

以 上

原告 フリーター全般労働組合 陳述

本日7月26日の口頭弁論で読み上げました!

「麻生邸リアリティツアー国家賠償請求訴訟」原告 フリーター全般労働組合 陳述

 2008年10月の「麻生邸リアリティツアー事件」に関連して、11月5日にフリーター全般労働組合事務所に対して行われた捜索差押は不当であり、謝罪と賠償金の支払いを求める。
 私たちは一人でも誰でも入れる労働組合である。非正規雇用労働者、および失業者を中心に、不安定な労働や生を強いられる階層に属する人々が、互いに助け合いながら企業や社会全体に状況の改善を要求している。組合員の労働問題を解決するために、数十件の雇用先との団体交渉を行うことが日常活動である。その一方で、自らの状況を社会に訴えるためにトークイベントやデモンストレーションも行っている。 Details »

原告・渡邉洋一 陳述書(3人目の不当逮捕者当事者)

 原告意見陳述  渡邉洋一

  私は2008年の10月、渋谷駅付近の現場で、公務執行妨害罪の容疑で逮捕されました。そのとき私がなにをしていて、現場にいた警察官が何をしていたのか、写真や映像には残っていません。公務執行妨害罪という容疑は後から聞かされたことで、自分が何の罪をおかしたのか、逮捕された当時も現在もわかりません。
 同じとき同じ場所にいても、事態の捉え方は人によってさまざまです。私は犯罪を犯した意識はないが、ある警察官が主観的に何かを感じ取っていたということはありうる話です。現場にいた警察官のうちの誰かが、私を逮捕できる、とか、逮捕するべきだ、と考えたのでしょう。そうした判断を下したのは、現場で指揮をとる数人の警察官か、あるいは一人の警察官です。その判断は、会議で検討するとか、逮捕状を請求するとかいう手続きはなしに、現場のごく少数の警察官によってくだされたものです。
 そうして私は、はっきりとしない容疑のために警察署に連行され、二週間のあいだ勾留されたのです。 Details »

原告・A 陳述書(2人目の不当逮捕当事者)

 俺は子供の頃から不登校とひきこもりを繰り返し、高校中退後フリーターとなった。
 社会に出てからも、一人前の「労働者」一人前の「消費者」として扱われないフリーターとして排斥され、競争の結果、人に信頼を持てず、抱えている問題は個人化され、心を病んでいった。
 そして、リアリティ・ツアー当時もうつを患い、ひきこもっていた。
 リアリティ・ツアーに参加したのは、様々な問題を個人化されることなく、根源的な日本の現実を目にし、リアリティを取り戻したいのと、競争で分断化された人の繋がりを、仲間と出会うことによって取り戻したいという気持ちからだ。それでフラつきながらも外へ出てみる気になった。 Details »

原告・園良太 陳述書(1人目の不当逮捕当事者)

麻生邸リアリティツアー事件国家賠償請求訴訟原告 園良太 陳述

 私に対する「東京都公安条例違反」は明確に不当逮捕である。ただ道を歩いていただけの私に公安警察が体をぶつけて逮捕し、12日間も勾留するやり方は論外だ。時の首相宅へ行かせたら自分たちの面子に関わるという公安警察の私的な事情でしかなく、私は彼等の私情に付き合う気は一切ないし、与えられた被害は確実にやり返す決意である。 Details »

訴状

以下、訴状をPDFファイルにしたものです。
complaint.pdf(334kb)

麻生邸リアリティツアー事件国賠訴訟 ~ポイント~

2008年10月26日におきた麻生邸リアリティツアー事件に関する強制捜査によって被害を受けた原告3人と1法人が、東京都と国を被告に国家賠償法に基づく400万円の損害賠償請求を、2010年2月26日付けで東京地方裁判所民事部に提訴。
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