声明:<東京地方裁判所第6民事部は、強権的な訴訟指揮をやめ、原告Sさんの人証申請を採用せよ>

麻生邸リアリティーツアー事件国家賠償請求訴訟団 声明

2013年5月2日

<東京地方裁判所第6民事部は、強権的な訴訟指揮をやめ、原告Sさんの人証申請を採用せよ>

私たちは2008年10月に「62億ってどんなだよ。麻生首相のお宅拝見」で3名が逮捕、労働組合が家宅捜索されたことに対し、その政治的弾圧の違法性を問うべく2010年に「麻生邸リアリティツアー国家賠償請求訴訟」を提起しました。やられたらやりかえす――弾圧の違法性を明らかにし責任を取らせること、そして、意思表示を抑止し人民の政治的自由を萎縮させている公安条例の廃絶を求めています。

裁判は2012年5月の第11回口頭弁論から山場を迎え、不当逮捕の瞬間を捉えた証拠映像 *1 も法廷で上映されました。私たちは弾圧の流れを明確にするために、最初に逮捕された原告から順に尋問する事を求め、10月に第13回口頭弁論――原告2名の証人尋問を迎えました。ところが、裁判所が強権的な姿勢を示し始めたのはその時でした。

第13回口頭弁論当日、地裁前で街頭宣伝を終えた後、原告Sさん(以下、「Sさん」という)が庁内に入ろうとすると、「YES!抗議 NO!排除」とだけ書かれたTシャツに対して「隠すか脱ぐかしなければ裁判所には入れない」と唐突に職員から通告されました。そのTシャツは、Sさんが「被告」として闘っている竪川弾圧裁判を支援するために作成されたもので、その前の7月の期日には何も問題にされず着用していました。

にもかかわらず、法廷でも志田原信三裁判長は「旗、ゼッケン、腕章等と同じである」「Tシャツを脱がなければ尋問はさせない」と何の合理的理由もないことを言い、Sさんが説明を求めると退廷を告げられ、最終的には抗議した仲間1名と共に裁判所建物そのものから強制的に退去させられました。そしてSさんの尋問は取り消され、閉廷させられてしまいました。この出来事について、私たちは、裁判所の竪川弾圧裁判への攻撃が、本件裁判にも拡大されたと考えています。それが、司法の公平性に反しているのは明らかです。

弁護団は、その強権的な訴訟指揮に対して申し入れを行いましたが、裁判所の対応は、4月8日第14回口頭弁論――前回期日のやりなおしを、「警備法廷」に変更するといったものでした。「警備法廷」とは、傍聴人は法廷前の鉄柵バリケードで荷物を預けさせられ、金属探知機で身体検査をされ、多数の廷吏に一挙手一投足を監視される、という抑圧的で非人道的な訴訟指揮です。また、尋問についても、誰が採用されるかも当日まで伝えられず、結果的には原告Aさんが採用されましたが、1時間にわたりしっかりと答弁を行いました。

しかし、尋問終了後に弁護団が取り消されたままのSさんの採用を求めると、裁判長は遮って閉廷したため、傍聴席からはワッと抗議の声があがりました。その中で特に強く抗議した傍聴者1名とSさんが前回と同様に、庁外退去させられました。

繰り返しますが、裁判所には裁判を公平に行う義務があります。東京地裁第6民事部は、強権的な訴訟指揮をやめ、本来持つべき公平性を取り戻すべきです。私たちとしても、公平公正かつ整然と弁論が進められることで、訴えの正当性が明らかになっていくと考えています。
よって、Sさんの尋問採用、過剰警備の中止、そして大法廷での第15回口頭弁論を求めます。

私たち麻生邸リアリティーツアー事件国家賠償請求訴訟団は、勝利するまで闘うぞ!

( *1 Youtubeに投稿されたバージョンは、事件当時に大きな話題を集め、30万回以上も再生されています。)

〈次回期日は6月17日(月)11時~東京地裁429号法廷です。不当な家宅捜索を受けた原告であるフリーター全般労働組合の共同代表への尋問です。ぜひご参加を!〉