訴訟団日記

●7月20日付
【滝本静香】

『男女6人夏物語』

いつの年だったろう。
私(たち)は、ただただ生きていた。
際限のない時間を有意味に使えることの歓び、かつての集団経験の記憶を想起すること
(余力)は無かった。
仕事で疲れては寝るだけの日々。
バラバラな休日と交差しない他者との生(活)。
うだるような暑さが無気力と無関心に拍車をかける。
小部屋には衣類とフライヤーと煙草の空き箱が散乱し、腐った野菜が冷蔵室を彩る。
再生産労働がとても億劫に感ぜられた。

悶々としていた私たちは重い腰を上げ、一堂に会した。
(何でも良かったわけじゃないが)一台にラジカセを搭載し、サイクリングをすることにした。
会話はほとんど無かったけれど、視線が合っては交換しあった微笑、共に移動している
心地よさが鬱積した気分を紛らわせてくれた。

その途上、ある地点に差しかかった時、車道から奇妙な声が舞い込んできた。

「お前ら、違うところに行けー」
「うるせーぞ」
「デモ妨害をするな」
「●●区のみなさん、これが××××集団の実態です。
一刻も早くこの土地から、日本から出ていってもらいましょう」

数名の警察官と形相を変えた無数の顔(と日の丸)が、私たちの視界に溢れかえっていた。
気づけば私たちは周りを取り囲まれ、罵声を浴びせられ、そして一人の老人が私たちに
殴りかかってきた(寸での所でかわす)。
何の変哲もない平坦な昼下がりが、突如マッドな空間と化した。
(* 後年、あるラジオ番組で、「「fascist」を日本語訳すれば、支離滅裂ということです」、と
コメンテーターが発言していて、合点がついた)

私たちは命からがら現場を立ち去ることが出来た。
そうすると、後方から一人の男性が追走し、追いつきざまこう言い放った。

「この辺りに住んでいる方? これからどこ行くの? ちょっと話を聞きたいことがあるんだけど。
●●署まで来てもらわないと困るんだよ」

私たちは蒼ざめた。
べつに疾しさがあるわけじゃない。
ただただ得体の知れない、何か巨大な灰色を脊髄反射的に感じ取ったのだ。
そしてこの時にはまだ、白昼のコンクリートジャングルで繰り広げられる(カーチェイスならぬ)
チャリンコチェイス、狂気の追走劇が始まることになろうとは知る由もなかった。

〈続く〉

———

●7月19日付
【藤原】

いやぁ、暑いですねー。
本日7月19日は北海道を除いた全地域が30℃以上!
なかには35℃以上の地域も!

みなさん、熱射病にはくれぐれもご注意を。
「部活練習中は水分補給一切ナシ!」といった軍国教育は一切ほっかむりして、
マメに水分補給しましょうね。
かくいう私は、えっへん、一日3リットルもの水分補給。
…しかし夏バテ。
今日は、納豆+ネギ+梅肉をマゼマゼしたぶっかけスタミナご飯を口に頬張るも、
ありゃりゃ、なかなか喉を通過せず…。
こりゃ、冷やし蕎麦や冷麺パスタといった毎年夏恒例の麺類メニューが、
今年も幾度と胃袋を通過しそうな予感だわい。

といった一初老の日常をつまびらかにしても、しょうがない。
そう、今日はとある集会に宣伝に行って参りました。
なかには十年ぶりに再会する旧友もいて、本業そっちのけで昔話に花が咲きそうに…
(アブナイアブナイ)。

領土の侵略や侵犯、民衆・民族移動が時流にある時(混血化)、排外主義や神権が
勃興する傾向にあることは歴史が差し示すところであり、生存と自由を求める民衆は
時々の権力者によって圧殺されてきた。
しかし抵抗は潰えない。
各地、各方面で無数のたたかいがある。
困ったときは外部にSOSを訴え、人が駆けつける。
それだけ。難しいことはない。
集会はそのことを如実にあらわしていた。

訴訟団は20代30代の人達が中心となって担っているが、私も(刺激を受けつつ)がんばっている。
イラク反戦の頃のように体はピンピンしていないけれど…。

歳取ったのかなあ。。

________
●7月17日付
【気井 昇】

技術無きスタンディングテクニックは相手の老獪なフットワークの前では、ではなくて、
ストリートケンカファイトの圧力によって決定打には至らず、
逆に頭部を両手でロックされ、前蹴り、噛み付き攻撃が的確に急所を捉え、
試合は終始押され気味。
見るに見かねたセコンドの指示によって、場外(住居)に逃げこみ、リングアウト負け。

かれこれ20年以上も前に行われた異種格闘技戦である。
敗者は小学一年生。
勝者は(狂)犬。
勝者のその後の行方はわからない。
以降も、鹿や蛇やノミと同様、山林や険しき川沿いで暮らしたのかもしれないし、
保健所に捕縛されたのかもしれない。

敗者は勝者のことが嫌いじゃなかったし、たくましい人だなぁと思い、
お家にそんな感じの人が転がり込んできたとき、「ペット」という関係は止めて、
(なるべく)対等に付き合いたいと考え実践したことがある。
その人は雀や植物を食べたり、一緒に追いかけっこやかくれんぼをしては水を飲んだり、
この人どこ行ってんだか…。etc。
一ヶ月くらい居ない時があったけど、探さなかった。
飽きて違う場所に行くのもイイのかなと。
無邪気であり、子供ごころが為せる技、そう、移動の自由を謳歌してくださいといった
原初体験だったともいえる。
ちょうど、青山一丁目付近の歩道とショッピングモール街を我が物顔でランする
白人上流階級出身と思えるキックボードキッズのように…。

2010年7月17日、朝。とある公園。
子どもが狂気を所持し、カラスに近づいた。
死角からニョキっと姿を現した子どもが、ゴミに夢中になっていた人の頭上めがけて
プラスチック製のバットを思いっきり振り落とした。
瞬時に悔しがる子ども。
後、両親と談笑? 寄り添うワンちゃん。

ペットはもちろん家族の一員で、扱い不能な野生は憤怒?
キティちゃんをドレスアップしたワンちゃんはエゴ過保護付で、カラスは排除すべき対象?
高度消費空間における「汚物」を「食」として処理摂取するスカイランディングの軌跡と
生存する根拠、廃棄物をくすね盗ることは、はたして憎むべき営為なのか。

「かーらーす~ な・ぜ・鳴・く・の~?」

私はその理由を知らない。
しかし何と鳴くかは知っている。
知っていることを知らないふりをする必要はない。
石原慎太郎はアホファシストだ。

●7月11日【気井昇】

園くんがマイクアピールすることもあり、「警察のさばるな! 『安全・安心』を問う7・10集会」に参加。カンパもそれなりに集まりました。感謝感激、反警察の輪? 清水雅彦さん(札幌学院大学教授:憲法)の講演はグッドでした。以下、印象に残ったこと。

着々と進行・浸透する安全・安心まちづくり。戦後、行政警察が縮小→90年代に警察安全警察の登場。理論的には「警察権の限界」があり、この批判的乗り越えをして、行政警察が拡大の一途を。「安全」というのは「形態」であり、これを確保・維持するのが警察の仕事だとして、「安心」は各人の「感情」であって、この私的領域(生権力)に触手を伸ばす。「安心」の反語は「不安」であって、煽れば煽るほど(警察天下り先の)セキュリティ産業は肥大化する。

そうだよなー、監視カメラって全時間作動しているか否かというのは問題ではなくて、「不可視のまなざし(パノプティコン)」の内面化によって、行為身振りを規格化する機能が本質かと。機械や人間の「監視の目」が網の目上に配置される。はぁー、警察の論理を子どもまでもが内面化したら、やだな(進行中だけど)。

●7月5日

昨日、「沖縄に基地を押し付けるな! 決着はついてないぞ! 7・4新宿ど真ん中デモ」(http://d.hatena.ne.jp/hansentoteikounofesta09/)があったので、解散場所のアルタ前広場でデモ参加者にニュースレター1号を配布。参加者多くて、手持ち部数はゼロに。

「知ってる知ってる」「次の公判いつ?」といった反応をいただいた時は素直に嬉しいもんです、はい。

ちなみにこんな一幕もありました。

●「どうぞー」
○「(手を差し出す)」
●「いやいや、あげるわけないでしょ」
○「頂戴よー」
●「3,800円で売りますよ」
○「えー! お金取るの」
●「もちろん。安いでしょ。買ってよ。」
○「だったらいらない」
●「買わないの? ったく、シケてんな。べつに不景気とか関係ないじゃん。」
○「(現場を立ち去る)」

「○」の正体は、何を隠そう、辺りをマーキングする公安警察官の一人なのでした。慎ましく牧歌的ないやがらせですね、はい。アルタ前(タモリのお膝元)にウジャウジャ広域合法暴力団がたむろしたもんだから、空気がじめついて仕方がなかったです、はい。

気井昇

●6月22日(白昼)、ニュースレター1号の受け渡しのため、園くん(原告)と路上合流。

暑い!

こんな日は何もする気にならないので、そそくさと喫茶店ドトールに。園くんと二人っきりになるのは実はこれが初めてで、2時間も話し込む。今後の国賠については、キャンペーンに話しの大半が。

ヤリヅライネ。

一見、市民生活とは無縁と思われがちな扱いづらいテーマ(違法逮捕や公安条例)を前に、二人しばしの沈黙。新橋のスモーク。

まー、ツアー弾圧のようなハイパーなトンチを捻りだすのは、まずムリですが、あちらさんの後悔の念が深くなるように、ネバネバ/愛嬌よくやってきましょう。

[気井昇(国賠訴訟団)]

コメントはまだありません

現在、コメントフォームは閉鎖中です。

麻生邸リアリティツアー事件国家賠償請求訴訟総括集会のお知らせ

麻生邸リアリティツアー事件国家賠償請求訴訟総括集会

日時〇2016年11月5日 13時半開場(14時開始)
場所〇渋谷勤労福祉会館
資料代〇500円

発話者:廣瀬純さん―『暴力階級とは何か——情勢下の政治哲学2011-2015』(航思社)著者/麻生邸リアリティツアー国家賠償請求訴訟団事務局 など

麻生邸リアリティーツアー事件から8年、国賠提起から6年が過ぎた――そもそも、あの事件を知っている、あるいは覚えている人はどれだけいるのだろうか?

麻生邸リアリティツアーとは、2008年当時の首相、麻生太郎の62億円もの私邸を見に行こうという企画であった(なぜ見に行こうとしたのかといえば、国内でも有数の高級住宅地にあるその豪邸は、麻生一族が朝鮮人と被差別部落の人々の命を収奪してなした財のごく一部だからだ)。
そして事件とは、麻生邸に向かっていた人々に、公安警察が体当たりするなどして襲いかかり、3名が逮捕され12日間勾留され、さらには労働組合の事務所が家宅捜索された一連の弾圧である。
マスコミのフレームアップ報道に始まり、弾圧の一部始終をとらえた動画で暴露された露骨なデッチアゲ、そして国会等で「政治問題」化されるなど、一貫してスペクタクルな出来事として記憶されているのかもしれない。

弾圧の下手人の一人、宇井渋谷署警備課長(当時)が証人尋問でいみじくも語ったとおり、私たちは確かに「政権に批判的な集団だった」。もっといえば、政権にとどまらず、議会政治をはじめとする制度的で茶番にまみれた政治に対する否認があったといえば言い過ぎだろうか。
貧民が貧民窟から出てこようとすればそれを叩き潰そうとするのが支配階級なのだ、といえばそれまでかもしれないが、首相の家に歩いて行く程度のことで犯罪とされてしまうことに強い危惧を覚える。
表現の自由、という響きがブルジョア法の限界を想起させるかもしれないが、私たちはあえて相手の土俵で闘うことを決めた。
希代の悪法、公安条例をあらためて問い、そして廃絶することの意義について再三訴えてきたが、その問題意識が広く共有されるようになったかと言えば、残念ながらそうとは言えない。そして裁判闘争においては、裁判所は、被告である警察の主張――潜在的暴徒、予備的にいっても形式犯であるという主張を鵜呑みにするにとどまらず、*「明白かつ現在の危険」という法理を検討する必要はなく違憲審査はしないと開き直ったのだ。
完全な敗北か?私たちは所謂「力関係」における戦略戦術の布置を読み違えていたのか?
例えば、「新しい社会運動」を標榜する人々は、確かに現象としては空間を占拠したかのように見える。
しかし、起きていることの本質は、ファシズムとスターリン主義人民戦線の弁証法で、地獄の右滑りが繰り返されているだけである。

私たちは、先日不当にも棄却された最高裁判決を受け、この8年にわたる経験を総括し、教訓として皆さんと分かち合いたい。
ひとつの事件で時代の分水嶺をひくことはできないが、事件以前と以後の社会をしっかりと見渡したいと思う。


*明白かつ現在の危険…表現の自由の内容規制に関する違憲審査基準の一つ。アメリカの憲法判例で用いられ理論化された。違憲審査基準としては厳格であり、対象となる人権の制約を認める範囲は著しく限定的。(1)近い将来、実質的害悪を引き起こす蓋然性が明白であること(2)
実質的害悪が重大であること(3)当該規制手段が害悪を避けるのに必要不可欠であること、以上の三要件を満たすときはじめて当該表現行為を規制できるとする。

麻生邸リアリティツアー事件国会賠償請求訴訟団 声明  憲法判断を放棄する最高裁の不当判決を許さない!  不当逮捕と公安条例を根絶せよ!

麻生邸リアリティツアー事件国会賠償請求訴訟団 声明
憲法判断を放棄する最高裁の不当判決を許さない!
不当逮捕と公安条例を根絶せよ!
2016年8月10日
「麻生邸リアリティツアー弾圧」は2008年10月26日に当時の麻生太郎首相の62億円もの豪邸を見に行こうとして3名が不当逮捕・12日間勾留された事件です。公安警察が体当たりして逮捕をでっち上げた映像などで大きな問題となり、3名の自宅とフリーター全般労働組合の事務所も家宅捜索されました。
そこで私達は2010年2月に国家賠償請求訴訟を提起し、弾圧の責任を取らせ、東京都公安条例を撤廃させるべく闘ってきました。原告4名が不当逮捕を弾劾し、映像のDVDも上映。また弾圧の下手人である公安警察や渋谷署員ら3名を法廷に引きずり出しました。そこで明らかにされた事は、権力者への異議申し立てを「暴徒」とみなし弾圧する警察の不当性に尽きました。ところが東京地裁の谷口園恵裁判長は2014年12月に警察の不当主張を丸のみする不当判決を出しました。私達は東京高裁へ即時控訴し、引き続き弾圧の主導役と言える本庁公安2課の栢木國廣らの証人を求めました。しかし高裁の浜秀樹裁判長は私達の訴えを退け一発結審し、2015年9月8日にまたも不当判決が下されました。
私達はあきらめず、最高裁へ上告。これまで支援頂いた皆さんから補充書面も募集し、最高裁へ提出しました。上告理由書では、公安条例が憲法21条に違反する、原告への逮捕勾留は違法である、原告Aへの取り調べは不利益な供述の強要を禁止した憲法38条違反である、組合への家宅捜索は違法であると改めて展開しました。憲法判断こそが最高裁の最大の存在意義であるはずです。
しかし最高裁・池上政幸裁判長らは、2016年7月21日に突然上告棄却を書面で送りつけてきました。「本件は違憲を言うが、その実質は事実誤認または単なる法令違反の主張であり、最高裁への上告が許されるものには当たらない」と一方的に決めつけ、理由は一切書かないのです。何様のつもりだ!公安条例と現行の取り調べ、つまり警察のやりたい放題が違憲か否かの憲法判断を延々と放棄しておきながら居直る態度は許されません。
この日は夜中から沖縄・高江の米軍ヘリパッド工事のために全国から千人とも言われる機動隊が大動員され、抵抗する人々を殴り倒し蹴り倒しながら工事を強行した戒厳令の始まりとも呼べる時でした。それに即時抗議を計画しても「デモは3日前までに申請せよ」と事前妨害し、デモの形態も規制してくるのが公安条例です。そして少しでも警察に抗議すれば公務執行妨害で不当逮捕し、家宅捜索を繰り返す。麻生国賠で問われた問題は現在も何ら変わらず残り続け、首相安倍・副首相麻生のもとで改憲と戦争への道が本格化しています。
私達は警察国家の完成を許さず、判決と公安条例の不当性を訴え続け、今後も運動現場で闘い続けます。

補充書作成ご協力のお願い

補充書作成ご協力のお願い

東京都と国を相手として私たちが争っている「麻生邸リアリティツアー国賠」。いよいよついに最高裁に場を移すことになりました。2010年の訴訟提起から6年 にわたって続けられてきた審理に最終的な判断が下されます。
私たちがこの訴訟で問い続けてきたのは、人の自律と街頭がつくる想像力の意義です。人は勝手にモノを言うために、街に現れなければなりません。誰に導かれも仕切られもせずに、誰かの物言いに反応し、反応されて動くときにしか社会は変わることはないでしょう。そのような人々の間からしか社会を構成する新しい力は現れることはないでしょう。
これはこの間、原発や安保法制の運動から得られた根本的な教訓でもあります。あらゆる意味で、人が街中に現れることそのものには可能性があります。しかし、人が警察に訓致され統制を内面化すればその可能性のほとんどは失われます。運動が求めるのは自律なのに、そこを早々に諦めるのですから。
さて、私たちが求めたのは2008年10月26日 に開催された「反戦と抵抗の祭」プレ企画への警視庁の介入の是非です。首相の大豪邸を見に行くツアーの参加者に公安警察官が体当たりして 逮捕してよいのか、警察みずからが作り出した混乱の中で手あたりしだいに参加者を逮捕してよいのか、警視庁が逮捕の根拠とした東京都公安条例にもあたらず公務執行妨害罪にもあたらない状態であったのに、とつぜん警察官に拉致され12日間にわたって留置場に監禁され続けるこ とを受忍しなければならない理由はあるのか、裁判ではこれらが問われました。
そのことはつまるところ、私たちは自律的に街を歩けるのかどうかという問題です。裁判上、この問題は公安条例の違憲性質を争うという表現になるのですが、言いたいことはつまりそういうことです。
麻生邸リアリティツアーの開催時を思い出します。主催者が出発場所にした渋谷駅ハチ公前で、参加者は数十名の警察官に取り囲まれ監視を受けました。さらに当時警備課長だった宇井警部は、このツアーを警察の管理下におくために主催者に接触して折衝をしています。
裁判で私たちは、現場の警備責任者であった宇井渋谷警察署警備課長を証人として出廷させ、なぜこのように警察が事前に監視していたのかを問いました。すると彼は臆面もなく、ツアー参加者が麻生首相(当時)に批判的な考え方の持ち主である、そのため犯罪に及ぶ可能性が高いと考えた、という趣旨の証言をしたのです。さらに問われて宇井は、参加者がもし首相に同調的な考えの持ち主であれば監視の必要があるとは考えなかった、とまで証言しています。
公安条例はこのように、政権を守るために恣意的に人々の動きを警察が監視・管理し、必要に応じて暴力的に介入する口実として用いられているのです。
私たちが明らかにし問題にすることを求めたのは、このような公安条例の存在そのものが違憲であることの確認、すなわち人々が街頭で自身の見解を述べ、互いに呼びかけ合うことに行政機関は口出ししてはならないこと、人が街頭で政治的に文化的に表現をすることは自由であることの確認です。
最高裁に上告趣意書はすでに提出して、最高裁の門が開かれるかどうかを待つ状況です。しかし、法律上の言葉で私たちが言うべきことは尽くされるものではありません。そこで、補充書の提出という形で言うべきことを言おうと思います。一行でも二万字でも構いません。補充書の作成に協力をお願いします。

麻生邸リアリティーツアー事件国家賠償請求訴訟団

※以下のリンクからダウンロードし、記名捺印の上
〒151-0053
東京都渋谷区代々木4-29-4 西新宿ミノシマビル2F
フリーター全般労働組合気付
麻生邸リアリティツアー事件国家賠償請求訴訟団
まで郵送下さい。(5月24日必着でお願いします)

★ワード版
https://drive.google.com/open?id=0B6Z-O2Pvt4lyclN5bzRjc1RoWEU
★pdf版
https://drive.google.com/open?id=0B6Z-O2Pvt4lyRTBPUi1hUllsMW8

 

東京高裁でも不当判決!抗議声明と判決文です

2015年6月4日の東京高裁第二審の一回目では、不当逮捕を指揮した栢木や事件当時フリーター労組の家宅捜索に立ち会った組合員の証人採用を求めました。しかし裁判長の浜秀樹はこれを一切認めず、結審しました。本件に関し重要な証人を一切呼ばない事は、予断に満ちた一方的判決が下される事を意味しました。

そして迎えた9月8日の判決で、控訴棄却・全面敗訴が下されました。法廷は私達の「ふざけるな!証人を採用しろ!」という長時間の怒号に包まれました。判決文は新たな法的判断や憲法的検討は無く、ほぼ地裁判決の引き延ばしにすぎません。私達は最高裁に上告し最後まで闘う事にしました。ぜひご支援をお願いします!

================

麻生邸リアリティツアー事件国家賠償請求訴訟団声明

麻生国賠不当判決を許さない!
違憲審査を回避し司法の責任を放棄した浜秀樹は即刻辞職しろ!

====

麻生邸リアリティツアー事件国家賠償請求訴訟の発端は2008年10月26日のある出来事でした。麻生元首相の62億円するという私邸を見に行こうとして、3名の参加者が違法に逮捕・勾留され、それぞれの自宅とフリーター全般労働組合の事務所が強制捜査を受けた「麻生邸リアリティツアー事件」です。私達は、このような露骨な政治弾圧を受けたまま黙っている訳にはいかないとして、国と都を相手取り、2010年2月26日、国家賠償請求訴訟を提起しました。
一審、二審を通して、逮捕、勾留、家宅捜査の違法性、精神障害者でもある原告Aへの取調べの差別性、そして、東京都公安条例の違憲性を訴えてきました。権力への異議申し立てによる人びとのうねりを「暴徒」と捉え、押さえ込もうとする集団暴徒化論を根拠とする公安条例は、表現の自由を侵害するだけではなく、まがりなりにも民主主義を標榜するこの社会の、主客を逆転させる誤った法律です。このまま放置する事は誰に害をなし、誰に利する事になるのか、いったいこの社会の主役は誰なのか。この間の裁判闘争はそれを司法に問うものでもありました。私達は、多くの先達が、公安条例を違憲であると主張してきた闘いに連なるものだという意識の下、現在の運動全体の課題であるという事を共有しようと、闘いを展開してきました。
一審では、You Tubeで閲覧され続けている逮捕の瞬間を収めたDVDを上映。警察がいかにツアーを襲撃したのかが一目瞭然でした。また、弾圧の下手人である本庁公安二課山口悟、渋谷署地域課嶋野伸一、渋谷署警備課長宇井秀三(いずれも当時の職位)の3名を法廷へ引きずり出し証人尋問を行ないました。また、原告証人尋問も、事件の不当性、取調べの差別性を生々しく描き出したものでした。
にもかかわらず、東京地裁の判決は極めて不当であり、政治的なものでした。
谷口園恵裁判長により書かれた判決文は、被告である国と都の主張をそのままなぞっただけのものであり、三権分立を謳うこの国の司法機関としての責任を放棄し、行政に擦り寄り媚びへつらい、誇りも何も無い傀儡そのものという、その醜い姿を恥ずかしげもなく自ら晒すものでした。
私達は東京高裁へ即時控訴しました。事件の重要人物であるにも関わらず、未だ法廷で証言をしていない本庁公安二課長栢木國廣(当時)、及びフリーター労組への不当な家宅捜索の際に立ち会っていた組合員への証人としての採用を求めました。しかし、浜秀樹裁判長は私達の求めを退け、たった一回の期日を以って結審としたのです。法廷は長時間怒号に包まれました。浜裁判長は退廷命令を出すこともできずただ立ち尽くすのみでした。
東京高裁の判決は、その姿勢も精神も、一審判決を丸写ししたものでした。
一審の判決文中にあった「本件条例の適用が合憲とされるのは集団行動によりほかの法益が侵害される明白かつ現在の危険が存在する場合に限られると解することはできず、このような限定解釈を前提として適用違憲をいう原告の主張も採用することができない」。私達は、ここに示されている「明白かつ現在の危険」という、表現の自由の違憲審査基準について争い、問うたのですが全く触れられませんでした。
そして、私達は最高裁判所へ上告しました。
司法が腐敗し憲法の価値が損なわれ続けている事は、一審二審と不当判決を受け続けてきた私達自身も、身をもって実感するところです。しかし、私達は、最後の最後まで闘い続け、司法の腐敗を白日の下に晒し続ける事を選びました。権力と徹底的に対立し、言いたい事については1ミリたりとも譲らない、これを貫き通します。同時にこの闘いを教訓化し、歴史的に刻む取り組みを行なっていきます。
表現の自由を、人びとものである路上を、そして社会を取り戻す為に、公安条例撤廃の闘いはまだまだ続きます!

2010年1月10日
麻生邸リアリティツアー事件国家賠償請求訴訟団

———-

判決

本件各控訴をいずれも棄却する。
控訴費用は控訴人らの負担とする。

事実及び理由

第1 控訴の趣旨
1 原判決を取り消す。
2 被控訴人らは,控訴人組合に対し,連帯して100万円及びこれに対する平成20年11月5日から支払済みまで年5分の割合による金員を支払え。
3 被控訴人らは,控訴人園に対し,連帯して100万円及びこれに対する平成20年11月5日から支払済みまで年5分の割合による金員を支払え。
4 被控訴人らは,控訴人渡邊に対し,連帯して100万円及びこれに対する平成20年11月5日から支払済みまで年5分の割合による金員を支払え。 5被控訴人らは,控訴人武井に対し,連帯して100万円及びこれに対する 平成20年11月5日から支払済みまで年5分の割合による金員を支払え。

第2 事案の概要
1 本件は,下リアリティーツアー62億ってどんなだよ。麻生首相のお宅拝見」と題して企画された催しに参加した控訴人園,控訴人渡邊及び控訴人A(以下では併せて「控訴人3名という。)がそれぞれ集会,集団行進及び集団示威運動に関する条例(昭和25年東京都条例第4 4号。以下「本件条例」という。)違反又は公務執行妨害を被疑事実として現行犯逮捕された上で勾留されたこと,控訴人Aに対してその人格権等を侵害する取調べがされたこと並びに上記被疑事実により控訴人組合の事務所において捜索差押えがされたことが違法であるとして,控訴人らが,上記の逮捕,取調べ及び捜索差押えをした警察官が所属する被控訴人東京都並びに勾留状及び捜索差押許可状を発付した裁判官が所属する被控訴人国に対し,国家賠償法1条1項に基づく損害賠償として,それぞれ10 0万円及びこれに対する逮捕後の捜索差押えの日から支払済みまで民法所定の年5分の割合による遅延損害金の支払を求める事案である。
原審が控訴人らの請求をいずれも棄却したところ,控訴人らが本件各控訴 をした。
2 本件における前提事実,本件条例の定め,争点及びこれに関する当事者の主張は,当審における控訴人らの補充主張を後記3のとおり加えるほかは,原判決の「事実及び理由」中「第2 事案の概要」の2から4に記載のとおりであるから,これを引用する。
3 当審における控訴人らの補充主張は,以下のとおりである。
(1) 本件条例は,集会,集団行進及び集団示威運動を一般的に制限するものであるところ,許否の規準は不明確であり,集団示威行進等を許可する際に公安委員会において条件を付与する権限を幅広く認めていて,不許可や留保された場合の救済手段を設けていないから,本件条例は憲法21条に 違反して無効であり,本件条例を合憲とする判例は変更されるべきである。
(2) 本件では,本件条例が想定するような集団がなく,これを指揮煽動するような控訴人園の行為もない。麻生首相に批判的な意思が共有されていることから直ちに集団と認めるべきではない。
(3) 控訴人園の逮捕勾留の違法性に関して,ツアー参加者らを上回るほどの警察官が控訴人園らを包囲し,ツアー参加者らは警察官の誘導に従って歩 道上を平穏に歩行していたから,控訴人園の行為には可罰的違法性がない。
(4) 控訴人渡邊及び控訴人Aの逮捕勾留の違法性に関して,原判決は体当たりをする形となった事実を認定するけれども,かかる認定では両名の意思に基づかずに体当たりをする形となった可能性があるから,被疑事実の認定として十分なものとはいえない。
(5) 控訴人武井に対する取調べの違法性に関して,同人が再現した取調べの内容に照らせば,黙秘権を侵害し,転向を強要するものであり,同人の人格権を侵害するものであった。
(6) 本件捜索差押えの違法性に関して,仮に控訴人園らの行為が犯罪の構成要件に該当するとしても,公道上で行われた行為であり,多数の警察官が現認していたのであるから,捜索差押えを行う必要性はなかった。控訴人組合が連絡先となったイベントにおいて条例違反等が生じたというだけで,控訴人組合の事務所を捜索して本件パソコンを丸ごと押収した行為は明らかに必要性を欠くものであった。

第3 当裁判所の判断
1 当裁判所も,控訴人らの請求はいずれも理由がないから棄却すべきものと判断する。その理由は,当審における控訴人らの補充主張に対する判断を後記2のとおり加えるほかは,原判決の「事実及び理由」中「第3 当裁判所の判断」の1から5に記載のとおりであるから,これを引用する(ただし,原判決の14頁8行目「現代表者。」を削る。)。
2(1) 控訴人らは,原審と同様,本件条例を合憲とする判例は変更されるべきであると主張して,本件条例の運用に対する不満等を挙げるけれども,控訴人らの指摘する事情を見ても,本件条例についての判例を変更すべきものは見当たらず,控訴人らの主張を採用することができないことは,上記のとおり引用した原判決の説示するとおりである。
(2) 控訴人らは,歩道を5,6人ずつ歩行していたにすぎない,スクラムやシュプレヒコールはしていないなどとして,本件条例が想定するような集団がないと主張する。しかし,認定事実によれば,ツアー参加者らは本件ツアーが麻生首相に対する批判や問題提起を目的とするものであることを公共の場所で表明した上で,その目的を実現するために公道を集団で歩行していたのであり,歩行中も,控訴人園において麻生首相の政治家としての責任を問題とする意見表明をし,他のツアー参加者らと一緒に本件ツア一への參加を不特定多数の通行人等に呼び掛けていたというのであるから,本件ツアーは本件条例1条にいう集団示威運動に当たるといえ,他にかかる認定を覆すべき証拠はない。
また,控訴人らは,本件条例が想定するような集団がなく,それを指揮煽動するような控訴人園の行為もないと主張する。しかし,本件ツアーが本件条例1条にいう集団示威運動に当たるといえることは上述したとおりである上,認定事実によれば,控訴人園は,本件ツアーの出発に際しては,率先してチラシの配布やマイクを通じた発言をして本件ツアーへの参加を呼び掛け,横断幕を持って歩き出すようツアー参加者らに促しており,出発後も,先頭に立って進行方向を示すとともに,上記のような意見表明をしながら本件ツアーへの参加を呼び掛け続けていたというのであるから,同人は本件条例5条にいう集団示威運動の指導者及び煽動者に当たるといえ,他にかかる認定を覆すべき証拠はない。
したがって,ごれらの控訴人らの主張は採用することができない。
(3) 控訴人らは,ツアー參加者らを上回るほどの警察官が控訴人園らを包囲し,ツアー参加者らは警察官の誘導に従って歩道上を平穏に歩行していたから,控訴人園の行為には可罰的違法性がないと主張する。しかしながら,無許可の集団行動はそれ自体実質的違法性を有するものというべきであることは,上記のとおり引用した原判決の説示するとおりである上,認定事実によれば,控訴人園は,警察官から再三警告を受けながら,集団示威運動の指揮煽動をしていたというのであって,控訴人らの主張はその前提とする事実関係を異にするものといわざるを得ないし,他に可罰的違法性を否定すべき事情も見当たらないから,控訴人らの主張を採用することはできない。
(4) 控訴人らは,控訴人渡邊及び控訴人Aの逮捕勾留の違法性に関して,原判決は体当たりをする形となった事実を認定するけれども,かかる認定では両名の意思に基づかずに体当たりをする形となった可能性があるから,被疑事実の認定として十分なものとはいえないと主張する。しかしながら,認定事実によれば,控訴人渡邊及び控訴人Aは控訴人園に近づこうとしてそれぞれ宇井警部又は嶋野巡査部長に体当たりをする形となったというのであるから,被疑事実である公務執行妨害の認定としては十分であって,控訴人らの主張は,認定事実のうち一部のみを取り上げて論難するものにすぎず,採用することができない。
(5) 控訴人らは,控訴人武井に対する取調べの違法性に関して,同人が再現した取調べの内容に照らせば,黙秘権を侵害し,転向を強要するものであり,同人の人格権を侵害するものであったと主張するけれども,その具体的な根拠は原審と同様の主張を繰り返すものであり,かかる主張を採用することができないことは,上記のとおり引用した原判決の説示するとおりである。
(6.) 控訴人らは,本件捜索差押えを行う必要性はなかった,本件パソコンを丸ごと押収した行為は明らかに必要性を欠くものであったと主張するけれども,その具体的な根拠は原審と同様の主張を繰り返すものであり,かかる主張を採用することができないことは,上記のとおり引用した原判決 の説示するとおりである。

第4結論
以上より,控訴人らの請求はいずれも理由がないから棄却すべきものであり,これと同旨の原判決は相当である。
よって,本件各控訴はいずれも理由がないから棄却することとして,主文のとおり判決する。
東京高等裁判所第15民事部
裁判長裁判官 浜秀樹
裁判官 波多江真史
裁判官 髙田公輝

「麻生邸リアリティツアー国賠訴訟」2審初公判が決定! 政権批判で歩くと逮捕!?よくない人は、6月4日14時に東京地裁429号法廷へ!

「麻生邸リアリティツアー国賠訴訟」2審初公判が決定!

政権批判で歩くと逮捕!?よくない人は、6月4日14時に東京地裁429号法廷へ!

麻生邸 リア ティツリア ティツリア ティツー事件 国家賠償請求訴訟団
〒151 -0053 東京都渋谷区代々木 東京都渋谷区代々木  4-29 -4 西新宿ミノシマビル 2F TEL: 03-3373 -0180フリータ全般労働組合気付

http://state-compensation.freeter-union.org/

カンパ宛先郵便振替: 00130 -9-282713  口座名:麻生国賠 (他行 から 店名 :〇一九店/預金種目: 当座 口座番号:0282713 )

「麻生邸リアリティツアー国賠」とは?

2009年10月、渋谷駅から徒歩10分ほどにある麻生太郎首相(当時)の豪邸を見に行くツアーが呼び掛けられた。貧乏人自らが見る主体となり格差と貧困のリアリティを取り戻すツアーである。ところがツアーを警視庁公安部が襲撃し、東京都公安条例違反などで参加者3人を逮捕した。さらに「現行犯」逮捕なのにフリーター労組を家宅捜索し、事件とは無関係のパソコンを押収した。

この逮捕・捜索は違法・違憲だ。公安条例の合憲性を、最高裁は「公共の秩序安寧公共の安全に対し明らかな差迫つた危険を及ぼすことが予見されるとき」に限っている。では30名ほどが歩道て麻生邸に向かうことのどこに「差迫つた危険」があったというのか。

まともな審理がなされなかった

公安条例の問題と、不当逮捕・捜索への憤りから、原告団は「国家賠償請求訴訟」を東京地裁に提起した。
ところが東京地裁(谷口園恵裁判長)はまともな審理をせず請求を棄却した。
谷口の訴訟指揮は異常だった。まず公開の原則を破った。「警備法廷」(東京地裁429号法廷)で傍聴者に所持品検査を強い、途中退出で空席ができても入廷を拒否した。また、審理に不可欠の証人も採用しない。不当逮捕を指揮した栢木公安二課長(当時)、家宅捜索に立ち会ったフリーター労組員だ。さらに、「最終意見陳述」の機会を奪った。谷口はこれを「不要」の一言で切り捨てたのである。

被告主張を全面採用した政治的判決
その結果、判決は珍妙かつ不可解な論理による不当判決になった。原審は①歩道を5、6人ずつ歩いて行くことに公安条例は関係ない ②ツアー参加者は警察の警告に応じた ③隊列の形成・スクラム・シュプレヒコール等は行わなかった、ことを認定している。なのにツアーを届け出なしの集団示威運動とし、それを「指揮煽動」した原告を公安条例違反と判断した。
なぜか? それは警視庁公安部の政治性を意図的に無視しているからである。渋谷署の宇井警部(当時)は法廷で以下のように証言した。「やっぱり現在この集会が、麻生総理に対する批判めいた言動があるというようなことから、無届集会に当たると思いました」。警視庁が問題としたのは政治的なことが語られるかどうかなのだ。

控訴審で逆転しないと大変だ!
これは大変なことである。政権に批判的なことを口にしながら5,6名で街を歩けば、警察は公安条例を用いて逮捕してもよいことになる。なんとしてもこれは逆転しなければならない。
控訴審の第一回期日は、6月4日午後2時東京高裁429号法廷。すでに現された敵対的な国家意思に抗して私たちは闘っていく。ぜひ関心を、傍聴を!

「麻生国賠」一審判決の要旨です

判決文要旨

判決文は、一言で言えば「警察主張の丸写し」だ。計23頁で13頁までを双方の主張をまとめ、残り10頁を裁判所の主張を書いている。まず原告の主張から。

麻生国倍の原告3名とフリーター労組は、100万円および2008年10月26日から支払い済みまで年5分の割合による金員を国と東京都が支払うことを求めている。事案の概要は、3名が公安条例違反と公務執行妨害で逮捕され、フリーター労組が家宅捜索された」とまとめる。国賠の争点である東京都公安条例を「デモの警察署への事前申請を義務づけている」などと解説している。

それに対する原告の主張を「本件条例は、表現行為の中でも極めて重要な位置を占める集会・示威行動について、表現の自由の最も直接的な対立物である警察機関による事前許可制を取り、許可権者に広汎な条件付与を認めるなど、集会・示威行動の自由を不当に制限抑圧するものであるから、憲法21条に違反し無効である。本件条例を合憲とする判例は変更されるべきである。…本件ツアーは、60人程度が5列隊列で歩道上を進行するもので、重大法益に対する侵害の現在かつ具体的な危険性は全くなかった一方、憲法上保護されるべき高い価値を有する表現行為であったから、これに穏健条例を適用することは、表現行為に対する過剰な制圧であって、憲法21条に違反する」とまとめている。公務執行妨害は成立していないという原告の主張もまとめている。

そして国・東京都側の主張だが、それが何と裁判所の判決文とほぼ同じなのだ。まさに権力と一体化する東京地裁。よって裁判所の判決文のみを紹介する事で抗議としたい。

裁判所は4つの争点について見解をまとめている。園の逮捕と公安条例の問題は、警察権力の「潜在的暴徒論」をまんま採用している。「集会及び集団行進が表現の自由として憲法で保障されるべき要素が存在することは原告の主張のとおり。もっとも、このような集団行動による思想などの表現は、多数人の身体的行動を伴うものであって、多数人の集合体自体の力という潜在する一種の物理的力によって支持されていることを特徴とし、時として、本来は平穏に法と秩序の下で行われるべき表現の自由の行使の範囲を逸脱し、地域の平穏を乱し暴力に発展する危険を内包しているものであるから、これに関するある程度の法的規制は必要でないとはいえず…憲法に違反するものではない。…濫用のおそれがあり得るからといって、本件条例が違憲であるということはできない。違憲無効であるとの原告らの主張は採用する事ができない。本件条例の適用が合憲とされるのは集団行動により他の法益が侵害される明白かつ現在の危険が存在する場合に限られると解することはできず、このような限定解釈を前提として適用違憲をいう原告らの主張も採用することができない。」と言い切る。

そして「ツアー参加者らは単なる麻生邸の見物ではなく、麻生に対する批判や問題提起を目的としていることを公共の場所で表明した上で、その目的を実現するために、麻生邸に向けて公道を集団で歩行していたものであり、先頭に立つ園が責任追及の意見表明をしながら、本件ツアーへの参加を通行人に繰り返し呼び掛けており、本件ツアーは単なる『遠足』と呼べるようなものではなく、本件条例1条により事前に許可を申請すべきことが要請される『集団示威運動』に当たると言うべきである。」原告園は「本件条例5条にいう集団示威運動の『指導者』及び『煽動者』に当たるというべきである」。そして「無許可の集団行進は、単に許可申請手続きをしなかったいう点で形式上違法であるにとどまらず、集団行動に内包される上記のような特質に鑑み、公共の利益保護の必要上、これに対して地方公共団体の取るべき事前の対応措置の機会を奪い、公共の安寧と秩序を妨げる危険を新たに招来させる点で、それ自体実質的違法性を有すると解するべきである」と不当逮捕を正当化しているのだ。

そして原告矢部、Aの逮捕も公務執行妨害に当たると言いきっている。

Aの取り調べの不当性についても、私たちは裁判でAが取り調べ後の状況を書いたノートを証拠として提出した。それに対して「Aが自らの記憶と印象に基づき取調べ時のやり取りを断片的に再現したものであって、取り調べに当たった伊藤警部補らの発言の内容や文脈を正確に伝えるものであるとは限らない上、その再現内容を前提としても、伊藤警部補らが、黙秘するAに考えを改めて供述するよう促していたことが認められるにとどまり、人格権や黙秘権の侵害とまで評価しうるような取り調べがあったとは認められない」と言い切る。これでは密室の留置場で警察にどんな暴力を受けても「証明できない」と却下されるではないか!絶対に許されないことだ。そして医者に連れて行っただけで「Aの体調に配慮している」と言い切るのも、Aのノート読み上げを無視した噴飯ものの主張だ。

最後の組合の家宅捜索についても「ツアーの連絡先と主要メンバーが組合である以上、警察官らが関連証拠が組合に存在しており、全容解明には事務所の証拠の押収が必要と判断し、裁判所が差し押さえをみとめたのは合理的な理由が無かったとは言えない。原告3名が不起訴処分になったからといって、差押えの請求又は執行の時点で不必要だったと推認する事はできない。パソコンを丸ごと押収したのも行き過ぎではなく、被疑事実に関する情報を全て抽出して複製するには慎重な時間と作業を必要とするために現場での作業は容易でなかったことから、パソコン押収は違法な行為だったとはいえない」と言い切っているのだ。

そして結論を「よって、その余の点について判断するまでもなく、原告らの請求はいずれも理由がないからこれを棄却することとし、主文のとおり判決する」と締めている。裁判長裁判官谷口園恵、裁判官宮崎謙、裁判官岩下弘穀。

このように、全てが警察主張を丸写しした、手抜きと権力一体化の判決文であった。

2月22日夜「麻生邸リアリティツアー国賠訴訟」一審報告・二審スタート集会へご参加を!

「麻生国賠」は東京高裁へ正式に控訴sしました。初公判は春以降に行われます。

それを受けて、2月22日夜、報告集会を開催します。ぜひご参加ください!

不当判決への抗議声明:http://state-compensation.freeter-union.org/?p=884

★☆★☆★☆★☆★☆転送・転載大歓迎★☆★☆★☆★☆★☆

「麻生邸リアリティツアー国賠訴訟」一審報告・二審スタート集会
2月22日(日)18時~渋谷勤労福祉会館・第二洋室

参加費:500円
一審報告、判決文解説など→訴訟団、弁護団から
小倉利丸さん講演「弾圧と路上の自由」(仮)

■2008 年10 月26 日、麻生元首相の62 億の私邸を見に行こうとし
て、3 名の参加者が違法に逮捕・勾留され、それぞれの自宅とフリー
ター全般労働組合の事務所が強制捜査を受けたのが、「麻生邸リア
リティツアー事件」。このような露骨な政治弾圧を受けたまま黙って
いるわけにはいかないとして、国と都を相手取り、2010 年2 月26
日、公安条例撤廃を求めて国賠訴訟が提起された。

■訴訟を提起してから4 年余り、世界はさらに混迷を深めた。独裁
への民衆決起、そしてその民主主義の横領。この地に住む私達は
3.11 以降の錯綜を生きているが、反原発や反差別などの民衆のう
ねりに対して、警察権力は相変わらず弾圧で応えている。これを支
えているのが公安条例であり、GHQ 占領下で朝鮮戦争下の政策と
して制定施行された悪法であり、多くの先達が違憲であると主張し
てきた。当訴訟団もそれに連なる闘いであると意識し、運動全体の
課題として共有しようと裁判闘争を展開してきた。

■裁判では、You Tube で閲覧され続けている逮捕の瞬間を収めた
DVD を上映。警察がいかにツアーを襲撃したのかが一目瞭然だっ
た。また、弾圧の下手人である本庁公安二課山口悟、渋谷署地域
課嶋野伸一、渋谷署警備課長宇井秀三(いずれも当時の職位)を証
人尋問で引きずり出し、事件の不当性を生々しく描き出した。にもか
かわらず、東京地裁の判決は極めて不当であり、政治的だった。

■捜査機関の主張を丸のみし、被告である国と都の主張をそのま
まなぞっただけの内容は、司法機関としての立場を放棄し行政に擦
り寄る権力の傀儡そのものであり、憲法感覚の欠如した黙秘的判決
といってもいいだろう。

■折しも判決の日は安倍政権による稀代の悪法、特定秘密保護法
の施行を翌日に控えていた12 月9 日。政権のアジア諸国への敵対
的外交、戦争準備、原発再稼動という情勢のもと、公安条例弾圧は
私たちの直接的参政権を侵害し、さらに猛威を振るうだろう。

■私たちは東京高裁へ控訴し、必ずや公安条例を廃絶させる!

麻生邸リアリティツアー事件国家賠償請求訴訟団
■TEL:03-3373-0180 ■FAX:03-3373-0184
■Web:http://state-compensation.freeter-union.org/
■E-mail:realitytour.st.comp@gmail.com
■カンパ宛先 郵便振替:00130-9-282713 口座名:麻生国賠
(口座を他行などからの受付口座として利用する場合は、
店名:〇一九店/預金種目:当座/口座番号:0282713)

麻生邸リアリティツアー事件国家賠償請求訴訟団声明「麻生国賠(麻生邸リアリティツアー事件国家賠償請求訴訟)不当判決を許さない! 不意打ち判決を強行した谷口園恵裁判長は人民の敵!即刻辞職しろ!」

麻生邸リアリティツアー事件国家賠償請求訴訟団声明

 

麻生国賠(麻生邸リアリティツアー事件国家賠償請求訴訟)不当判決を許さない!

不意打ち判決を強行した谷口園恵裁判長は人民の敵!即刻辞職しろ!

 

1:格差と貧困の原因は-「麻生邸リアリティツアー」から「麻生国賠」へ

2008年10月26日、「反戦と抵抗の祭<フェスタ>」プレ企画として実施された「リアリティツアー2―62億ってどんなだよ。麻生首相のお宅拝見」において、若者3人が不当に逮捕・拘束され、それぞれの自宅と、連絡先となっていたフリーター全般労働組合の事務所が家宅捜査を受けました。「麻生邸リアリティツアー事件」です。

麻生邸リアリティツアーは、派遣労働やアルバイト、生活保護や障がい者などを含む不安定な生を余儀なくされ、経済的貧困に追いやられた人たちや、その問題に共感する人たちによって企画されました。当時メディアによって喧伝されていた麻生首相(当時)の62億円もする家とは、貧困や格差の片棒を担いでいる人物の家とはどんなものか見てやろうじゃないかと。それは、「かわいそうな人たち」という視点でメディアに採り上げられ晒された人々自身が、その視点を反転させ、貧困や格差の原因を作ったのは誰なのかを明らかにさせる行為でもありました。

当日の15時前、集合場所の渋谷ハチ公前には、インターネット等で呼び掛けに応じた様々な人達が集まっていました。渋谷署警備課長(当時)・宇井秀三は、自ら「麻生邸に近づいた時点からは5名ずつならば通す」旨を私たちに伝えてきました。

参加者達は3、40 分ほど駅頭で声を挙げた後、渋谷署との話し合い通り、風船やプラカードを下ろして、渋谷駅を背に歩き始めました。参加者はおよそ50人ほどでした。

その直後、集団が道玄坂下にさしかかろうとしていた瞬間、警視庁公安部及び渋谷署警備課は、突如参加者の中へ突入。3人の若者を無理矢理羽交い絞めにし、路上に組み伏せ、連れ去っていきました。「公安条例違反」「公務執行妨害」のでっち上げでした。その後彼らは警察署に12日間勾留されました。しかし逮捕時の映像はYou Tubeにアップされ、再生は計30万回を超え、全国的な救援運動の成果で無事奪還されました。

しかしその12日間、3人は自由を奪われ、勝手に家に踏み込まれ部屋を荒らされました。また、便宜上連絡先となっていたフリーター全般労働組合の事務所にも公安警察が捜査と称し様々な書類を物色。組合員の大事な個人情報が入ったパソコンを必要もなく持ち去っています。このような権力による横暴は断じて許す訳にはいきません。そこで私たちは不当な逮捕・勾留、家宅捜索に対し、国と都を相手取り、2010年2月26日、公安条例撤廃を求めて国家賠償請求訴訟を起こしました。

 

2:不当逮捕の責任を取らせるたたかい

この裁判を提起した背景には、ここ数年、毎年のように繰り返されるささいな行為の事件化・弾圧の傾向があります。

3.11以降の、反原発・脱原発の民衆のうねりは多くのデモに結実しました。しかし警察権力は幾度と無く参加者を不当逮捕するという暴挙を繰り返しています。このような弾圧・規制という時代の逆行に対し、私達は国家賠償請求法を武器に、司法の場でデモなどの街頭表現の自由を保障させようというものです。中でも強調したいのは、デモの自由を規制する公安条例という縛りです。東京都公安条例は戦後直後からデモと集会の自由を規制してきました。かの1960年安保闘争後は特に強化されました。「公安条例は憲法違反だ」という私達の主張を、運動全体の課題として共有していこうと裁判闘争を展開していきました。

第11回期日では不当逮捕を収めたDVDを上映。You Tubeで閲覧され続けている動画に新たな場面を追加したもので、誰が映像を見ても、不当逮捕である事は明白でした。また第16回期日では公安警察(当時)の山口悟、第17回期日では渋谷署地域課(当時)の嶋野伸一、そして第18回期日には市部や諸警備課長(当時)の宇井秀三と権力側の当事者3名を法廷に引きずり出し、逮捕・捜査の不当性を明らかにしました。一方、私たち原告側からも証人が出廷、不当逮捕の生々しい瞬間に加え、人権侵害著しい取調べの様子や公安条例の、警察の都合により恣意的に運用される実例などを証言してきました。

これらの様々な法廷での遣り取りを見れば、逮捕と捜査は不当であり、その根拠となった東京都公安条例は、その運用の恣意性が払拭できず違憲である事は明白です。

 

3:東京地裁のあらゆる妨害と私たちのたたかい

しかし、裁判において公平でなければならない東京地裁は、私達原告へ攻撃を仕掛けてきました。第13回期日で、原告園が着用しているTシャツに一方的にイチャモンをつけその証言を阻み退廷を命じ、応じないと見るや暴力的に排除。園は排除される前に、証言を阻む理由の説明を求めましたが全く何も説明されませんでした。現在も彼が証言を阻まれた理由は不明のままです。証言自体も’14年7月1日に行われた第19回期日まで、実に1年8ヶ月もの間採用されず、中止されたままでした。

園の証言が阻まれた次の第14回期日からは、東京地裁は法廷を警備法廷へ移しました。警備法廷は、入廷に際し傍聴人は厳重な身体検査を受け、貴重品と筆記具以外は持ち込めません。傍聴席も15名から20名程度の廷吏が監視しており、これでは自由な傍聴ができません。法は人民の為に国家権力を束縛するものというのは法治国家の大原則です。警備法廷などという転倒した施設を使用するという事は、民主的な裁判を行う意思が無いと言えます。この警備法廷による攻撃は’14年12月9日の第20回期日の判決まで続きました。

裁判長が民事第6部の谷口園恵裁判長へ交代してからも攻撃は続きました。

私達原告は、不当逮捕時の重要な証人として公安2課長(当時)の栢木國廣を、また不当捜査の重要な証人としてフリーター全般労働組合組合員の証言を求めてきました。前者は、原告が不当逮捕された際に現場で逮捕の指揮を執っており、それは上映されたDVDにも明確に記録されていました。後者はフリーター全般労働組合が家宅捜索された際に立ち会った人物です。これら2名は明らかに事件の当事者であり、2名の証言抜きには正確な審理など不可能なのです。しかし谷口裁判長も証人として採用しませんでした。しかも着任して2回目の期日で、いきなり一方的に結審を言い渡したのです!

そこで私たちは谷口裁判長の忌避=解任を申し立て、別の裁判長でやり直しを求めましたが、東京地裁はそれも即座に却下しました。私たちはどんなひどい裁判をされてもただ黙って裁判官に従っていろと言わんばかりの東京地裁の姿勢も大きな問題です。

東京地裁および谷口園恵裁判長による攻撃の卑劣さは、判決日告知にまで表れていました。なんと期日1週間前に告知してきたのです!原告も代理人もそれぞれ仕事や用事を抱え1週間では調整が付かないのは当然ですが、それを見越しての告知でした。勿論傍聴人も集まるかどうか分りません。前回期日からは3ヶ月もあり、その間全く連絡がなかったのに、まさに突然の不意打ちの告知です!すぐさま期日変更の申立をしましたが、即座に「変更しない」旨の返事がありました。

判決は裁判に参加している人、関心のある人全てに聞く権利があります。突然一方的に日程を設定し、「この日に来い」とは、横暴以外何ものでもありません。私達原告は、原告、代理人全員欠席という対応で抗議の意思を表しました。裁判長が硬い表情で「原告の請求をいずれも棄却する」と告げた後、谷口園恵裁判長、宮崎謙裁判官、岩下弘毅裁判官は、法廷から一目散に逃げ去りました。判決が言い渡されると、傍聴席は怒号で溢れかえり、廷吏に促されてもその場を離れようとしない人も居ました。

 

4:警察主張を丸のみした最悪の判決文

判決文も酷いものです。捜査機関である警察・検察の内容を鵜呑みにし、被告である国と都の主張をそのままなぞっただけの内容は、司法機関としての立場を放棄し行政に擦り寄る権力の傀儡そのものでした。「人民が集まると暴徒と化す」と決め付ける潜在的暴徒論を援用していますが、それは権力の一方的な理屈である事は、これまで起こった数多くのデモが証明しています。本件において、よしんば暴徒化したとしても、その社会的背景を分析していけば、根本的原因は国家によるものである事は明らかです。判決文では、東京都公安条例について「濫用の恐れがあり得るといって……違憲であるということはできない」としていますが、それはつまり「濫用されたら仕方ない」という事にしかなりません。法治国家と言われるこの国で「権力が濫用されたら、仕方ない事だから我慢しろ」などと判決文に書く裁判長がいる、という事自体驚きです。

逮捕時の事実についても嘘だらけで、何より酷いのは法廷で上映されたDVDで、明らかに逮捕の指揮を行っていた公安2課長(当時)の栢木國廣についてすっぽりと抜け落ちていて、一切触れられていないという事です。前述の様に、彼に関しては証人の採用もされていません。法廷での映像に映っており、You Tubeで30万回以上も映された彼の存在が全く無かったかのように判決文では書かれていたのでした。

 

5:2015年から控訴審をたたかいます!

私達はこのような東京地裁、そして民事第6部谷口園恵裁判長達の行いを決して許しません。折しも判決の日は翌日に安倍政権による稀代の悪法、特定秘密保護法の施行を翌日に控えていた12月9日でした。安倍政権は、格差をより拡大し人民の尊厳を踏み躙る事で、それぞれが繋がる気持ちを麻痺させます。一部の人達は互いに貶し傷つけ合い、そうやって増大させた不満や不安を自らが勝手に想定したアジアの敵へと向かわせ、戦争の為の国家づくりと共に核兵器である原発再稼動も着々と進めています。それを見てほくそ笑むのは、人民を搾りかすすら出ない状態へと追い込む資本家たちです。公安条例はその様な社会への異議申し立てへの弾圧に口実を与え、デモや集会などの広義的参政権への侵害となるものです。私たちは東京高裁へ控訴し、2月22日18時からは控訴審に向けた集会も行います。今後も公安条例撤廃を目指したたかい続けます!ぜひ引き続きご支援をお願いします。

 

2015年1月4日

麻生邸リアリティツアー事件国家賠償請求訴訟団

「麻生邸リアリティツアー国賠訴訟」一審報告・二審スタート集会

2015年2月22日(日)18時~渋谷勤労福祉会館・第二洋室

【速報】12月9日、麻生国賠に不当判決!

麻生国賠に不当判決が出されました!谷口園恵裁判長は「原告の請求をいずれも棄却する」とだけ告げて、法廷から逃げ去りました!ふざけるな!傍聴席は怒号で溢れかえり、廷吏に促されても立ち去らない人も居ました。

傍聴した仲間の一部は地裁ロビーにて抗議行動を行い、東京地裁・谷口園恵裁判長の不当な訴訟指揮、不意討ち判決を糾弾。地裁は10人そこそこの行動に50名以上の警備を動員し排除。その後地裁前に移動し、抗議を続けました。

麻生国賠に対し不当判決がでた今日12月9日は奇しくも天下の悪法秘密保護法施行の前日。国家による人民への弾圧を促すこの法律が施行される直前に、公安条例の根幹を揺るがそうとした裁判で、不意打ちによる不当判決が下されました。権力はそんなに弾圧がしたいか!

公安条例は天下の公道での表現の自由を制限するもの。これは明らかに権力による人権侵害であり、私達は裁判を通してその違憲性を訴えてきました。しかし地裁の判決は「請求をすべて却下」。つまり、人権侵害を公然と認めたのです!まさしく安倍ファシスト政権を象徴する判決です!

判長である谷口園恵の訴訟指揮も不可解。原告の公安条例違反を判断した栢木國廣元公安二課長の証言も、不当な家宅捜索に立ち会ったフリーター労組組合員の証言もなし。更には最終弁論もなし。ありえない!

途中から交代した谷口に一体何が分かると言うのか。しかし、その辺りは本人達(ほか2人の裁判官も含む)も気付いている様で、今日法廷に出てきた時はガッチガチの硬い表情でした。そんなんならちゃんと審理しろよ!

判決後のロビーにおける抗議行動では、排除される仲間に対し「ルールを守れ」と言い出す職員も居たとか。東京地裁よ、ルール違反はどっちだ!今日の判決理由は別途受け取っています。今後内容を吟味します。

麻生国賠、突然判決日が決定!12月9日午前11時から東京地裁429法廷

「麻生邸リアリティツアー」不当逮捕・家宅捜索事件について、当組合は国家賠償を求めて取り組んできました。ところがこの裁判まったく丁寧な審理がないまま判決を迎えようとしています。

原告を証人に採用しないというむちゃくちゃな訴訟指揮を行った裁判長。それが交代して、こんどはまともな審理になるかと思いきや、いきなりの結審。不当逮捕の指揮をとった栢木公安二課長(当時)、組合事務所の違法捜索に直面した組合員など、原告が請求していた重要証人を調べることもしませんでした。

そして今回、12月2日になって裁判所から連絡。なんと12月9日に判決を言い渡すとのこと。

わずか一週間前です。それぞれ仕事や予定を抱えた原告・弁護団は出席することも難しいのに。
期日変更を申し立てましたが、裁判所はそれを考慮することもなく「変更する意思はない」との回答でした。

ということで、判決が出ます。

12月9日午前11時から東京地裁429法廷(※傍聴券が必要なので30分前までに地裁前に集合です)

第一審最後の法廷です。ぜひ傍聴を!